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豊臣秀吉の後を継いで天下人となった家康は、その権威を誇示するかのごとく二条城造営に、当時最新の技術を導入しました。
そして、二条城を建てる時に西洋人が持ち込んだコンパス(方位磁石)を使って測量を行いました。

これがズレの原因になってしまったのです。

二条城は、お堀の東側を南北に走る堀川通りに対して東に約3度傾いています。

北極星がある方向が真北(しんぽく)であるのに対して、方位磁石が指す北を磁北(じほく)といいます。

磁北は時代と共に変化し、1600年頃は真北から東に3度ズレていたそうです。

現在は、真北から西に7度傾いているようです。

北極星の方向である真北と、コンパスが指し示す磁北の差を偏角(へんかく)といいます。

江戸時代にはまだ2種類の北がある事に気付がなかったようです。

家康は、最新技術を使って測定しているのだから、平安初期に造営された南北に走る路の方がズレていると思ったことでしょう。

皆さんも、地図で確認してみて下さい!

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