一級建築士
建築釣りのブログ
釣り好きな建築家が教える

 

床上浸水や床下浸水の対応

2020/07/10
 数年に一度の記録的な大雨が毎年降り、記録的短時間大雨情報が多発する近年、住宅等の建物が浸水する異常気象が数多く発生しています。住宅等が浸水した場合、何から手を付ければいいのか、どのように復旧すればいいのか。先が見通せない絶望感に襲われます。誤った対応をしてしまうと保険や税の減免に不利益が生じるだけでなく、住宅等の寿命を短くしてしまう事にも繋がりかねません。
 そこで、住宅等が床上又は床下浸水した場合に対応すべき点を整理します。

浸水復旧のポイント

浸水した場合の復旧のポイントを6つにまとめました。

⑴ 記録

被害状況の写真を撮影する
・保険金の請求や罹災(りさい)証明を取得する時の状況証拠として役立ちます。
 ・写真は、室内・外部を各方向撮影し、浸水した深さが判るようメジャーなどを当てた写真があるとベストです。
・高価な家財道具なども廃棄する前に必ず撮影しておきましょう。

⑵ 連絡

被害状況を各所に連絡する
・火災保険や共済に加入している場合は、保険会社に被害状況を連絡してください。
・賃貸住宅の場合は、管理している不動産会社又は家主に被害状況を連絡してください。
 ・市町の役所に罹災証明の申請を行ってください(役所の体制が整ってから)。
・市町で条例が定められていれば、固定資産税・都市計画税の減免申請をすることができます。

⑶ 確認

ライフラインを確認する
・電気 コンセントが水に漬かった場合は漏電の危険があるため、プラグを抜いて、完全に乾くまでブレーカーを上げないでください。
・ガス LPガスの場合は、屋外のボンベが元の位置から動いてないか、ホースに抜けがないか確認してください。
・上下水 水道は出るか、敷地内のマンホールなどが動いていないか、詰まらず流れるか確認してください。

⑷ 片付け

片付けは家財から始める
・乾けば使えるもの、水を吸って使えないものに分類し、浸水した部屋の外に搬出します。
・水を吸って重くなる物もあるため、重いものは複数人でゆっくり無理をせず行ってください。
・ごみ捨てや分別は、市町の情報を確認して廃棄してください。

⑸ 

建物の基礎に水がたまってないか確認する
・基礎の通気口や床下点検口をのぞいて確認してください。
・水がたまっていたら、ポンプやバケツで水を排出してください。
・床下が土敷きの場合は、消石灰をまいて消毒してください(入手先は市町に確認してください)。

⑹ 乾燥

室内を拭き取り乾燥させる
・通風をよくして(可能であれば扇風機などを使って)室内を乾燥させてください。
・カビを防ぐため、エタノールスプレーなどを使い、拭き取ることをお勧めします。
・壁や壁の中の断熱材がぬれている場合もありますが、建築士や施工業者の助言を得てから行うか、専門業者に委託して実施することをお勧めします(やり方によっては、構造体を痛めたり、その後の復旧を難しくすることがあるためです)。
一般社団法人佐賀県建築士会では、「浸水復旧のポイント」について情報提供されています。
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