介福祉試験
対策教室

過去問を解きまくることによって、文章に慣れ、傾向と対策を練りまくろう!

第31回介福祉試験問題:2

2021/09/19

領域:人間と社会/人間の尊厳と自立

『夜と霧』や『愛と死』の著者があるフランクルが提唱した価値の説明として、適切なものを1つえらびなさい。
1 公民運動圏により差別を解消すること。

2 生命が制限される状況において、いかなる態度をとるかということ。

3 最低生活水準を保障すること。

4 ライフサイクルを通じたノーマルな発達的経験をすること。

5 アパルトヘイト(人種隔離政策)を撤廃すること。

こたえ 2

フランクルは、3つの価値(創造価値体験価値態度価値)を提唱した。
態度価値とは、現実に対して自身がとる態度によって実現される価値をいう。

補足

1 アメリカにおける公民権運動により黒人差別を解消することは、キング牧師らが中心となって行われた。
3 国家が国民すべてに対して最低生活水準を保障するというナショナルミニマムの概念は、イギリスのウェッブ夫妻が提唱した。
4 ライフサイクルを通じたノーマルな発達的経験をすることは、スウェーデンのニィリエが定義した「ノーマライゼーションの8つの原理」の1つである。
5 南アフリカ共和国において行われていたアパルトヘイト(人種隔離政策)はネルソン・マンデラによって撤廃された。

「ノーマライゼーションの8原理」

障害者であっても、住居や教育、労働環境、余暇の過ごし方など、日常生活の条件をできる限り、障害のない人と同じような条件にすることを目的とし、ベンクト・ニィリエが提唱したのが「ノーマライゼーションの8原理」です。
 

①一日のノーマルなリズム

②一週間のノーマルなリズム

③一年間のノーマルなリズム

④ライフサイクルにおけるノーマルな発達経験

⑤ノーマルな個人の尊厳と自己決定権

⑥ノーマルな性的関係

⑦ノーマルな経済水準とそれを得る権利

⑧ノーマルな環境形態と水準