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キリギリス=コオロギ? 

2020/10/18

七十二候
蟋蟀在戸

(きりぎりすとにあり)

こおろぎやキリギリスが野原だけでなく戸の辺りでも鳴き始める頃

キリギリスが戸口で鳴く時期とされています。

しかし、実際は夏の虫のため、秋になるといなくなってしまいます。一体どういうことなのでしょうか。

辞書でキリギリスを調べると、今のコオロギの古名だったという記載が。
 

本当にキリギリス…?

キリギリスってこんな時期から鳴き始めるんだっけ?と思った方も多いのではないでしょうか。

もちろん種類によって異なりますが、多くは夏頃から鳴き始め、秋には卵を産んで死んでしまいます。

となると、今回の暦に登場するキリギリスとは一体何者…?
 

キリギリス=コオロギ? 

上の2つの和歌を見てみると、いずれも秋の夜という単語とともにキリギリスが鳴く様子が詠まれています。

しかし、昼間に鳴くことが多いキリギリスではちょっと違和感があるような…。

この歌では、夜に鳴くコオロギと考えたほうが、確かにしっくりきます。 
昭和10年にはすでにコオロギとなっていたようなので、幻のキリギリスを知っている方は少ないかもしれませんね。
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