昔の仕事を思い出してタワーレコードに行ってきた!

2020/08/18

レコードショップとCDショップの違い

昨日、一昨日と20代の頃を振り返るブログを書いていたら、
懐かしくなったので久しぶりにタワーレコードに行ってきた。

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今日新宿にいて、たまたま南口を歩いていたら
タワーレコード新宿店があったので、店内を散策してみた。

今日は今と昔のショップの違いを中心に思ったことを書いてみる。

 

試聴機だらけに驚き

タワーレコード、試聴機

自分が勤めていた時と一番違うのは、
なんと言ってもそこらじゅうに試聴機があること。
気になる曲は試し聴きができる!
 

平成生まれの人には信じられないと思うが、
レコードの時代は試し聞きというシステムはなかった。

もちろん今と違ってインターネットもYoutubeもないので、
ジャケットを見るだけでどんな曲かも分からずに買うことが多かった。

曲に関する情報といえば、
ラジオか雑誌しかなかったから、
多くの音楽ファンはラジオを聞いて、
新しい曲の情報を得ていたのだ。

今もそうだが、
オールナイトニッポンなどの深夜放送は
ミュージシャンが数多くパーソナリティを務めていた。
 

70年代後半~80年代にかけてのパーソナリティといえば、

中島みゆき、松山千春、長渕剛、
桑田佳祐、坂崎幸之助、吉田拓郎、
谷山浩子、白井貴子、サンプラザ中野、
バブルガムブラザーズ、中村あゆみ、
杉山清貴、デーモン小暮、辻仁成、
寺田恵子、森若香織、大槻ケンヂ、松任谷由実など

テレビでは見られないミュージシャンが多かったので、
ファンの最大の情報源はまさしくラジオが一番だった。 

オールナイトニッポン1981
阿呆鳥、伊丹哲也、永井龍雲、瀬戸龍介、そして所ジョージもミュージシャン。
また月曜2部の元祖ディスクジョッキー・糸居五郎も貴重な音楽の情報源だった。


それ以外のなかなかラジオでも聴けないような曲は、
〝ジャケット買い〟という言葉が当時あったのだが、
ジャケットを見てどんな曲かも分からずに買っていた。

新しい発見や自分好みの曲だったらいいが、
もちろんハズレもあったと思う。

それからすれば、
今はどんな曲かが分かった上で買えるのだから
いい時代になったものである。
 

参考までに、その頃のレコードの価格はというと、
シングルが1枚600~700円、
LP(アルバム)が1枚2,500~2,800円だったので、
今のCDと大差がない。

つまり当時の物価からしたら、
レコードというのは結構高い買い物だったと言える。

それに聴くためのプレーヤーにもお金がかかった。
CDラジカセがあれば簡単に聴ける今とは違い、
プレーヤーにアンプ、スピーカーと別々に揃えなければなかった。

ちなみに1980年頃のサラリーマンの平均月収は
17〜18万円しかなかったのだ。

それくらい音楽というのは、お金がかかる趣味だったと言える。

システムコンポーネント
70年代のデンオン(コロムビア)のシステムコンポーネント
全部揃えると軽く20万円を超える高価なものだった。

レコードショップの大事な仕事

そのひとつにポップというものがある。

レコード会社がプッシュしてくる新曲やニューアルバムに関しては
ポスター、立て看板、くりぬけるポップ文字などをひとまとめにした
宣伝用キットが送られてきたものだ。
 

今日タワーレコードの店内を見ても手書きのポップがほとんどで、
あってもポスターくらいだったけれど、
昔はレコード会社がそれなりのものを送ってきてくれたので、
それをどう配置するか、というセンスが試されたのだ。

今はポップも手書きなので、
昔以上にセンスが問われる大事な仕事なのだと思う。
 

ちなみに店長の時、新しいバイトを決めるときは、
ポップ文字がうまく書ける子の採用率が高くなったことは
言うまでもない。(今でもそうかな?)

あいみょん

レコードだけのフロアに感激!

タワーレコード新宿店は10階のフロアがレコードだけになっていて、
思わず懐かしくてしばらく見入ってしまった。

中古がほとんどだが、
アーティストによっては今でも突然、
アナログ盤を発売することがあるので、
そんな物も含めフロア一面にあふれるレコードに興奮した。
 

見たところアイドルや歌謡曲のものだと、
LPでも数百円で売られているものが多いが、
そこそこ売れたアーティストだと
元の定価より高く、希少価値がついているものも多くあった。
 

また中古レコードの場合、
状態が細かく表示されているのに感心した。

中古CDだと、特に状態のことなど表示されていないが、
レコードの場合は、ジャケットの傷や擦れ、
もちろんレコード盤本体の傷の状態まで
9~10段階で細かくチェックされた上で表示してあるので、
買うときにとても参考になると思った。

買取もしているようなので、
もしプレーヤーも無く聴けないのであれば
自宅で眠っているレコードを買取してもらえれば、
もしかして日の目を見ることになって
レコード自体も喜ぶかもしれない。
 
それと数は少なかったけれどカセットテープもあった。
マドンナのカセットなんてめちゃ懐かしかった。

タワーレコード

防犯機と監視カメラ


昔と違って今はシステムがしっかりしているので、
店員がさほど万引きを意識するような動きを
していないように感じた。

ということは今だったら、
胃を痛めることもなく仕事を続けられたのかもしれないなと思った。

万引きを100%阻止できるかどうかまでは分からないが、
技術の進歩はすごいと改めて感じた日だった。
 

それにしても今はCDが売れない時代。
地方のCDショップもかなり淘汰され、
90年代に乱立した外資系のショップもほとんどなくなった。
そんな厳しい時代だが、
タワーレコードさんは未来まで生き残ってほしいと思う。
 
がんばれタワーレコード!

 

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