【本】一世を風靡したアドラー本

2020/06/09

一世を風靡したアドラー本

嫌われる勇気
自己啓発の源流「アドラー」の教え



著者:岸見一郎・古賀史健
出版社:ダイヤモンド社



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他者の期待に応えようとし過ぎる自分に気づく

家族も含めた他者の期待に応えようと頑張る。それは基本的にはいいこと。

でも、自分がそれをすること自体にではなく、他者が喜んでくれることに満足するのはちょっと気をつけないといけません。

他者に認めてもらいたい気持ちを承認欲求といいます。
マズローの欲求5段階説でも説明されるとおり、人間の基本的な欲求の一つであり、自然なことです。

しかし、自分のほんとうの気持ちを抑えてまで、他者の期待に応え、認めてもらおうと頑張るのは過度な承認欲求です。表面的には「自分が好きでやっている」と装いながらも、実は相手の反応に依存するようになっています。

家族のために。会社のために。そうやってマジメに尽くしてきた(と思っていた)ところに、ふと相手の反応が期待どおりでなかったり、相手から頼られなくなったと感じると、一気に自分の存在意義を見失ってしまいます。そんなところからミドルエイジ・クライシスに陥ってしまいます。

相手は相手、自分は自分。それぞれの課題を分離して考えることが必要であり、相手の課題にいくら思いを巡らせても仕方がない。
自分は一体何をしたいのか?思い込みを解き、自分自身の課題に向き合うことの大切さを教えてくれる本です。

そもそも心理学であって分かりやすい内容ではないです。また、哲人と青年の対話形式というのも好き嫌いが分かれると思いますが、ミドルエイジ・クライシスがちょっと気になる人には一読をオススメします。

 
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