【本】親孝行をマジメに考える本
2020/06/09
親孝行をマジメに考える本
親孝行プレイ
(角川文庫)
著者:みうら じゅん
出版社:KADOKAWA
←画像クリックで詳細表示
ふざけているようでいて、しっかり親孝行がしたくなる
「親孝行、したい時には親はなし」なんて言葉もあります。親孝行したいと思っているだけでは意味はありません。
「親孝行とはプレイなのだ。プレイだと割り切れば照れもない。そうやってまずは行動に移してみる。心は後からついてくるのだ」という、みうらじゅん氏の独特な語り口に乗せられて、気がつけばすっかり親孝行がしたくなっています。
2007年発売と結構古い本ですが、私にとってこの本との出会いは貴重なものでした。前々から母が北海道旅行に行きたいと言っていたことを思い出し、両親と3人で旅行に出かけたのはこの本がきっかけでした。その後も、できるだけ実家に顔を出す機会をつくっていました。
その北海道旅行から5年後には母が脳溢血で倒れます。一命は取りとめたものの、半身麻痺で寝たきりとなった上に、記憶障害も進み、私のことも分からなくなってしまいました。
まだまだこれからなのに…と悔しくてやり切れない気持ちは当然湧き起こりました。しかし、一方で、元気なうちに少しでも母の希望を叶えてあげることができてよかったと、自分を慰めることができました。もし、この本に出会わず何も行動に移してなかったら、きっと大きな自責の念に苛まれていたと思います。
親孝行プレイ。決して親のためだけではなく、自分の心の平穏のためにもオススメです。
「親孝行とはプレイなのだ。プレイだと割り切れば照れもない。そうやってまずは行動に移してみる。心は後からついてくるのだ」という、みうらじゅん氏の独特な語り口に乗せられて、気がつけばすっかり親孝行がしたくなっています。
2007年発売と結構古い本ですが、私にとってこの本との出会いは貴重なものでした。前々から母が北海道旅行に行きたいと言っていたことを思い出し、両親と3人で旅行に出かけたのはこの本がきっかけでした。その後も、できるだけ実家に顔を出す機会をつくっていました。
その北海道旅行から5年後には母が脳溢血で倒れます。一命は取りとめたものの、半身麻痺で寝たきりとなった上に、記憶障害も進み、私のことも分からなくなってしまいました。
まだまだこれからなのに…と悔しくてやり切れない気持ちは当然湧き起こりました。しかし、一方で、元気なうちに少しでも母の希望を叶えてあげることができてよかったと、自分を慰めることができました。もし、この本に出会わず何も行動に移してなかったら、きっと大きな自責の念に苛まれていたと思います。
親孝行プレイ。決して親のためだけではなく、自分の心の平穏のためにもオススメです。