退職は、自身の人生における大きな転機となります。そのため、退職を決意する際には多くの要因や感情が絡み合い、複雑な心境になることが少なくありません。
中でも、退職代行サービスを利用することによる「他者への影響」を気にする声は少なくありません。〇〇さんにショックを与えてしまわないか、会社は大丈夫なのかというような心配が出てくる人もいるでしょう。しかし、退職の過程や方法よりも、自身の未来や生活を最優先に考えることが大切です。
多くの企業は、一人の従業員が退職したとしても、その業務を継続するための体制を持っています。もちろん、即座にその空白を埋めることは難しい場合もありますが、中長期的には新たな人材を確保するなどして、業務は通常通り進行します。このことからも、自身の退職が会社全体の運営に大きな影響を及ぼすことは少ないと言えます。
毎年新しい人が入ってきて、人が辞めていくのが会社というものです。辞めることもあるということを前提にしてまわっていくものですし、トラブルがあったとしてもそれは最初だけ。すぐにあなたのことは忘れられて会社は通常通りになります。
今後関係がなくなる会社のことを心配しても、仕方がないということ。このことを理解しておくことは大事です。
2-2 行方不明になるより退職代行を通してきちんと辞めた方がいい
退職代行サービスを使うなんてどうかと思う人もいるかもしれません。ただ全く会社に連絡を取らず行方不明になってしまう、いわゆるバックレ退職よりも、退職代行を使う方が正式な退職の手続きが進められるため、良い退職であると言えます。
もし単純に会社から逃げるような状態になってしまった場合、会社側は本人と連絡を取らなければいけませんし、手続きも止まってしまい、お互いに困ってしまいます。次の仕事への就職の際も正式手続きがされていないと問題になります。
退職代行によって突然辞めることになるとはいえ、間に業者が入って会社側とやり取りしてくれるので手続き不備等の問題は起こりません。会社側と間接的にやりとりができるという点でも退職代行を使うのは優れているのです。
2-3 自分で言うことのリスクと比較して決めるべき
退職するなら自分で言った方がいい。これは当たり前の話です。ですが退職の意向を直接伝えることには、精神的なストレスや対人関係のトラブルなど、様々なリスクが伴います。
素直に応じてくれる会社であれば問題はないのかもしれませんが、本当にそうなのでしょうか。世の中にはブラック企業、ブラック上司が溢れ、まともに取り扱ってくれないどこか、ひどい目に合う可能性もあります。
退職代行サービスを利用することで、これらのリスクを軽減することができる場合もあります。
すでに退職代行の利用を考えているということは少なからず会社に直接言い出しにくい要因、問題があるのではないでしょうか。
自身の心の健康や今後の人生を考えた際、どちらの方法が最適かを冷静に判断することが求められます。無理をせず退職代行を使ったからといってその会社と今後関わらない以上、責められることはありません。