物流を使って事業をする企業の、物流の選択
2026/09/11
単なるQCDの評価ではなくなった
荷主企業(製造業、卸売業、小売業、EC事業者など)が委託先となる物流事業者や自社の物流手法を選択・評価する際の項目は、時代の変化とともに「単なるコスト・品質の評価」から「経営リスク・サステナビリティの評価」へと大きく広がってきた
2.RFI(情報提供依頼書)およびRFP(提案依頼書)の提示:
3.スコアリングと現地監査(現地確認):
4.トライアル運用と段階的移行:
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法令遵守とリスク回避(コンプライアンス & BCP)
物流関連法改正に伴い、荷主企業側にも「トラックドライバーの長労働時間を生じさせない義務」が課されています。安さ重視でコンプライアンスが曖昧な事業者を選定すると、荷主企業自身の社会的信用リスク(勧告・公表など)につながるため、ドライバーの作業環境や荷待ち時間削減への取り組みが強く評価されます。
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脱炭素・サステナビリティ(ESG対応)
大手企業を中心に、サプライチェーン全体(Scope 3)でのCO2削減が求められています。輸送の効率化、モーダルシフト(トラックから鉄道・船への転換)、CO2排出量の可視化データを荷主に提供できるかが選定の決め手となるケースが増加しています。
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デジタル連携力(物流DX)
荷主企業の基幹システムやECカートシステムと、物流事業者の倉庫管理システム(WMS)や運行管理システム(TMS)がスムーズにAPI連携できるかが、業務効率化の観点から重要視されます。
物流選定における評価のステップ
1.自社要件の定義と優先順位付け:すべての項目を満たす事業者は稀であるため軸を絞る。自社商品の特性(常温/冷凍、重量物、高額品など)と、自社が重視する軸(コスト削減、配送スピード、ESG対応など)の優先順位を明確化します。
2.RFI(情報提供依頼書)およびRFP(提案依頼書)の提示:
候補となる物流会社に対し、上記の評価項目(品質、コスト、コンプライアンス体制、DX対応など)についての提案を求めます。
3.スコアリングと現地監査(現地確認):
提案内容を定量評価するとともに、実際に倉庫や配送拠点を訪問し、現場の5S(整理・整頓・清掃・清潔・習慣)や作業者の安全対策、管理体制を確認します。
4.トライアル運用と段階的移行:
一部エリアや一部商品群でテスト運用を実施し、実際の出荷精度やリードタイム、トラブル時の対応力を検証した上で本格導入に切り替えます。