現代ほど「遺品整理」という仕事に対し、注目が集まっている時代はこれまでなかったでしょう。
わが国の高齢化の急速な進展と、核家族化に代表される社会構造の変容に伴い、遺品整理業は特に「需要」が高まっています。
故人様のお部屋の片づけ、清掃、不要品の処分などの遺品整理は、これまでご遺族の方の手で行われることが一般的でした。
しかし、現代のライフスタイルにおいては、時間的にも人手の面でもご遺族の力だけでは支えきれないのが現状です。
こうした社会背景を受け、遺品整理業の事業者数も年々増えています。
しかし、現時点では遺品整理業に関する法整備がほとんど整っていないこともあり、不要品を不法投棄したり、不当に高額な料金を請求するような業者も少なからず存在します。
遺品整理士認定協会は、遺品整理業の社会的役割と事業者数の増大に伴うモラルの低下を是正することを理念とし、業界の健全育成をはかるため遺品整理士養成講座を運営するとともに、認定試験を実施することを目的として設立されています。
我が国は2030年問題として超高齢化社会が進み、50歳以上の男性だと3人に1人は未婚者になるという推計も内閣府より出ており、さらには高齢者の2人に1人は、孤立死をする可能性があると統計も出ております。
今後、孤立死問題はメディアや新聞、書籍など様々な分野で注目を集め、更なる社会問題となり、核家族化、未婚率、超高齢化社会に伴い遺品整理の需要が急激に増加すると言われております。
遺品整理業は、高齢化社会の中で20年は確実に収益を上げ続けることのできる仕事と言われています。ますます需要が高まるからこそ、専門的知識を習得し適切な対応を行っていくことが今現在求められています。
“イノチ”と向き合うこと、共に“生きる”ということ、そのために遺品整理士の存在意義があります。
大きな信頼は、小さな絆から生まれます。