病院付き添い幾たびか

2020/12/06
1年前から闘病中の弟が、また手術のため入院。車で病院まで付き添うが、運転中も胸の辺りの痛みはそこそこ続いていて、何とも気分が優れない。入院する人間もそれに付き添う人間も闘病中の病人というわけか。まあ顔には出さないし実は弟には帯状疱疹のことは話していない。首尾よく小一時間で病院に着き受付をして、完全看護なので病室に入りしばらくして車で引き上げる。
もう何度病院に付き添いをしているだろう? 手帳には書き留めてはいるが、もうすぐには具体的に何日だったかなどは思い出せない。思えば私もこれまで大きな手術を3度しているが、それだけでももう病院に入院するのはたくさんだ。弟の気持ちもわかるが、私にはどうもしてやれないし、彼自身もまた私にどうしてほしいとも思っていないだろう。世の兄弟はもっと仲が良いのかもしれないが、私達兄弟はほとんど交流のないままこの歳まで来てしまい、何とも情けないものである。
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