今日は節分の日

早いもので2月。今日は節分で、明日３日は遂に立春である。

この時期になると、つい考えてしまうのが旧暦、月暦で、日本は明治時代以前はこの月暦を使って社会が動いていた。現在の太陽暦とはほぼひと月あまりズレていて、旧暦における今年の元旦は来週2月12日である。旧暦ではまだ新年は明けておらず、今はまだ年の瀬ということになる。何か時が巻き戻されたみたいで、ちょっと嬉しいではないか。

本当はこの旧暦の方が日本の風土をよく表していて、実際自然の営みを見ているとそれがよく分かる。新年の挨拶で新春、という言い方があるけれど、１月の寒い元旦が春とは、何ともズレているなあ、というのが正直なところだろう。この風土においては明日2月3日が本当に春が来る日で、明日から新しい１年の巡る季節が始まるのだ。そう考えた方が良いと思う。

実は私はもう５、６年前から「旧暦手帳」というのを使っている。このスマホ時代であっても紙の手帳が好きで、毎年ミニ６穴のリフィルタイプの旧暦手帳を通販で入手する。日本唯一の旧暦手帳であって、知る人ぞ知る手帳である。毎日の月の状態が記載されていて、現在の新暦の表記もあるので、対比しやすい。月の満ち欠けなど気にしない人がほとんどだろうが、この手帳で毎日月を見ていると、何やら不思議な気分になる。やはり日本人は月と縁が深い民族なのではないかと思われる。月にまつわる物語は無数にあって、月の裏側には実は人類の知らない秘密があるとも言われている。