16.配信者側での「届かない理由」

届かなくなる理由として、以下があります。

・送信者アドレス
・迷惑メールクリック
・エラーリスト
・リストの質
・配信頻度

どれか対策をすればいい、というわけではなく、
どの対策も「全て」していただく必要があります。

それでは詳細をご説明していきます。

送信者アドレス

結論から言うと、以下のアドレスはNGです。
送信者アドレスとして、絶対に使ってはいけません。


【使用NGアドレス】
・フリーアドレス(Yahooアドレス、gmailアドレスなど)と携帯アドレス
フリーアドレス、携帯アドレスを、送信者アドレスに設定して、 メルマガ発行はアウト
フリーアドレス、携帯アドレスを、送信者アドレスに設定して、
メルマガを発行するのは、完全にアウトです。


あなたが配信したメールは、届かなくなります。

では、どうしたらいいのか? 

その答えは、これ。

「SPFレコード」を設定したドメインのメールアドレスを、
発行者アドレスとして使用してください。



【使用OKアドレス】
・「SPFレコード設定済み」の独自ドメインのアドレス
・エキスパ専用ドメインのアドレス     ⇐ オススメ
SPFレコードとは、
送信元のメールアドレス(ドメイン)が詐称されていないか、確認する仕組みです。

SPFレコード設定をすることで、
配信サーバーと、送信元のメールアドレスの情報がひも付けられ、
「この送信者は、なりすましなどの偽装はしていませんよ」という証明になります。


残念ながら、ほとんどの人がSPFレコードの設定方法をわかっておらず、
自分で設定をしようとしても失敗することが多いので、

エキスパでは、「エキスパ専用ドメイン」を用意しています。


専用ドメインは、SPFレコード設定を済ませた状態なので
エキスパ専用ドメインのメールアドレスを使っていただくのが
一番楽ですし、到達率対策もバッチリです。


ぜひ、エキスパ専用ドメインのアドレスを
送信者アドレスとしてご利用ください。

迷惑メールクリック

Yahooやgmailなどのウェブメールには、
「迷惑メール通報する」というボタンがあると思います。

あなたが配信したメールを、読者さまが迷惑と感じ、

このボタンをクリックされるのが、一番到達率を下げます。
受信者側の迷惑メールフィルタが学習をします。
このボタンを押されることで、受信者側の迷惑メールフィルタが学習をします。

・配信IPアドレス
・送信者アドレス
・使用しているドメイン
・発行者名
・よく使用する単語

これらの情報を蓄積し、一定量の情報が溜まったら、

「この配信者のメールは拒否をする」と判断され、
迷惑メールフォルダに入ったり、最悪の場合、メールそのものが届かなくなります。 



あなたは、迷惑メールボタンをクリックさせないように、
メール文面や、配信方法に気を付ける必要があります。

この点を理解せず、なにも対処していない状態だと、
サーバーの到達率が下がったからといって、
新規サーバーに変更をしても、またすぐに到達率は低下します。



詳細は、後でお伝えするので、
ここでは、迷惑メールクリックされない事が重要だと、認識しておいてください。

エラーメール

エラーメールとは、メールを送信した際に
受信サーバーから自動的に送られてくるメールです。

あなたが送信したメールが、
何かしらの理由で、届いていない場合に送られてきます。 



エラーメールになる理由はいくつかありますが、
重要なのは、存在していないアドレスに対して配信をした場合です。

受信サーバーとしては、
「そんなアドレスは存在しないのに、なぜ配信してくるの?」と、なります。

同じIPアドレスから、
1日何通のアドレスがエラーメールとして処理されるのかを監視しています。
その数が、必要以上に多いと迷惑メール判定を受けてしまいます。



エキスパでは、

「存在しないアドレス」が理由のエラーメールは、自動的に処理をし、
該当するアドレスを、配信対象から外しています。

そのため、次の配信では、そのアドレスに対してメール配信がされません。

この自動処理がない配信スタンドを利用している方は、
手動でエラーアドレスを除外する作業をしないと、
到達率が一気に下がるので十分に気をつけてください。

リストの質

まず、読者増サービスなどで「購入したリスト」は問題外です。
購入したリストには、絶対にメール配信をしないでください。

まったく効果が無いうえに、
エラーメール率が高く、配信サーバーの到達率を下げるだけです。



では、本題に入ります。

一番やってはいけない事は、
「取得方法」や「取得時期」の違うリストを、1つにまとめて登録する行為です。

例えば、あなたが商品を複数販売していて、
「購入者リスト(商品を購入してくれたリスト)」がA、B、Cとあったとします。

「A商品購入者リスト」「B商品購入者リスト」「C商品購入者リスト」
と、分けて登録するのなら問題ないのですが、


このリストを、「購入者リスト」として、
まとめて一つのメルマガに登録する行為、これは一番やってはいけません。
NG
単純に考えていただくとわかりますが、
いろんなリストをまとめると、いろんな属性が混ざり合います。
もう、この時点でアウトです。


そのリストの「取得した時期」がバラバラだったら、なおさらです。

あなたが、受信側だとしましょう。
次の、どの説明なら状況を理解しやすいですか?

1、「過去、私の商品を購入していただいた方に、メールを配信しています。」

2、「過去、私の商品 ●●を購入していただいた方に、メールを配信しています。」

3、「2015年1月~3月ごろ、私の商品 ●●を購入していただいた方に、
メールを配信しています。」


「3」のように、具体的に説明されていれば、読者さまも
自分が購入した商品の販売者からのメールだな、とすぐに理解ができます。
 

リストをごちゃ混ぜにすると、具体的な取得経緯や、時期が記載できないため、
「1」 のようにしか説明ができません。


これでは、「過去っていつの話? 商品って何の商品?」 
と、疑問や不信感を抱きまよね。


そうなると、「このメール配信者は怪しい」と感じ、
迷惑メール通報ボタンをクリックされてしまいます。

また、取得したアドレスに対して、
一度もメールを配信せずに、1年後に配信した場合、


そのアドレスの「18%」はエラーアドレスになると統計が出ています。

10,000リストなら、1,800ものアドレスがエラーということです。
これも受信サーバーから、迷惑メール判定をされてしまう要因となります。


「オプトイン(配信許可)を取っていない古いリストに配信している、
この配信者は、スパム業者だ」


と、判断され到達率は急激に下がります。

配信頻度

一日、何通も同じ配信者からメールが送られてきたらウンザリしませんか?
しかも、内容が薄く、広告ばかり貼られたメールなら、尚更ウンザリしますよね。

どんな事にでも共通していることですが、
相手の立場になって考えることで、物事はスムーズに運びます。

メルマガも同じ。
読んでいるのは、無機質な機械ではなく、感情のある「人」です。



一日、同じリストに対しては、多くても2回までの配信としてください。
もちろん配信の内容や仕方にもよりますが、理想は、「1日1配信のみ」です。


以上が、配信者側の「届かなくなる」理由です。

次頁からは、届くようにするには?
この視点でお伝えをしていこうと思います。