隣人関係が良好な方でしたらご心配は無用です。少しの過失が大事故になり隣人関係が険悪になってしまうこともあります。それでも隣地との境界を明示しないと不動産の価値は著しく下がってしまいます。残念なことに顔も見たくないという関係になってしまっていても隣地のご所有者であれば、境界の確定には、原則、双方の立ち合い確認が必要になります。どちらの側に立っても心情的には相手方の協力はしたくないものです。そのような状態であろうと、中立的な立場で粘り強く、人としての関係作りからはじめて、お話しできるようになり境界をご確認していただくところまで進めていきます。双方の立場を理解し共感しながらも、片方に偏りすぎたり、共感が過ぎて心身のバランスを崩すことなく、境界を確定するという目標に向かって業務を続けていきます。
これも土地の地上げやマンション開発の近隣説明会などで罵声を浴び、ときにはバケツで水をかけられるといったドラマの中のような経験をしてきたから、境界確定という双方にとってwin-winとなる交渉ごとに抵抗が少ないのだと思います。