放送局も倒産する時代
2020/07/06
FMラジオ局が同時に2局廃業した
2020年6月30日(火)
2つのラジオ局が放送を終了した。
新潟県全域をカバーする
新潟県民エフエム放送、
愛称FM PORTと、
愛知県名古屋市にある
外国語FM放送、
Radio NEOである。
どちらの局も廃業理由は経営難。
自分が以前、放送局で働いていた時、よく言われていたのは、
放送局は免許事業なので、潰れること(倒産)はない、だった。
が、しかし現実に今年2局のFMが廃業に追いやられた。
新潟県は人口220万人、
新潟市は日本海側唯一の政令指定都市で人口約80万人。
確かに地方都市としては栄えている都市ではあるけれど、
今回廃業になったFM PORTは俗に言う〝第2FM局〟だ。
都会に住んでいる人だと理解できないかもしれないが、
ラジオ局は1県にAMとFMの1局ずつまでが望ましい。
なのに新潟には〝第2FM局〟が20年前にできた。
もちろんJFNといったFMネットワークに
加入することもできないので番組は自社制作が多くなる。
ローカル色が強くなるのは良いが、
番組の質としてはコミュニティFMまでとはいかなくとも当然落ちる。
新聞記事によると、2000年に開局して、
2003年にはすでに赤字体質になっており、
19年3月期の決算は累積損失額が11億1700万円、
5700万円の債務超過では、経営は難しい。
大口スポンサーが外れたことで、
これ以上の継続は困難と判断したようだ。
2つのラジオ局が放送を終了した。
新潟県全域をカバーする
新潟県民エフエム放送、
愛称FM PORTと、
愛知県名古屋市にある
外国語FM放送、
Radio NEOである。
どちらの局も廃業理由は経営難。
自分が以前、放送局で働いていた時、よく言われていたのは、
放送局は免許事業なので、潰れること(倒産)はない、だった。
が、しかし現実に今年2局のFMが廃業に追いやられた。
新潟県は人口220万人、
新潟市は日本海側唯一の政令指定都市で人口約80万人。
確かに地方都市としては栄えている都市ではあるけれど、
今回廃業になったFM PORTは俗に言う〝第2FM局〟だ。
都会に住んでいる人だと理解できないかもしれないが、
ラジオ局は1県にAMとFMの1局ずつまでが望ましい。
なのに新潟には〝第2FM局〟が20年前にできた。
もちろんJFNといったFMネットワークに
加入することもできないので番組は自社制作が多くなる。
ローカル色が強くなるのは良いが、
番組の質としてはコミュニティFMまでとはいかなくとも当然落ちる。
新聞記事によると、2000年に開局して、
2003年にはすでに赤字体質になっており、
19年3月期の決算は累積損失額が11億1700万円、
5700万円の債務超過では、経営は難しい。
大口スポンサーが外れたことで、
これ以上の継続は困難と判断したようだ。
そしてもう一つのRadio NEOは外国語放送のネットワーク局で、
東京にあるInterFMの愛知局。
放送開始当初はInterFM NAGOYAと呼ばれていた。
実は愛知県には愛知国際放送RADIO-iと言う外国語FM局が
2000年に開局したものの、わずか10年で閉局しており、
中京圏に外国語FM局をもう一度作るために
同じ周波数で放送を始めたのがRadio NEOだったのだが、
約6年で同じく経営難ということで廃業ということになった。
今は多くの企業がインターネットへの広告費を増やしていて、
TV局はもちろん、Radio局は売り上げが落ち込み、
全国的に経営が難しくなっているので、
今後同じように廃業する局が出てきてもおかしくはない。
ちなみに出力の小さいコミュニティFMに至っては
譲渡のような形を含めるとすでに20局以上が無くなっている。
絶対につぶれないと思っていた放送局までが廃業する時代。
これから人口が減る地方局はさらに厳しくなってくるに違いない。
現に石川県のように人口が110万人ほどしかいない県に
4つのTV局(NTV系、朝日系、TBS系、フジ系)があるところは
元々スポンサーの奪い合いをしており大変な状況になっている。
今後もしネットで放送を見る時代がきたら、
地方局の存在意義は変わってくるだろう。
女子アナという花形職業も必要性が減ってくるかもしれない。
東京にあるInterFMの愛知局。
放送開始当初はInterFM NAGOYAと呼ばれていた。
実は愛知県には愛知国際放送RADIO-iと言う外国語FM局が
2000年に開局したものの、わずか10年で閉局しており、
中京圏に外国語FM局をもう一度作るために
同じ周波数で放送を始めたのがRadio NEOだったのだが、
約6年で同じく経営難ということで廃業ということになった。
今は多くの企業がインターネットへの広告費を増やしていて、
TV局はもちろん、Radio局は売り上げが落ち込み、
全国的に経営が難しくなっているので、
今後同じように廃業する局が出てきてもおかしくはない。
ちなみに出力の小さいコミュニティFMに至っては
譲渡のような形を含めるとすでに20局以上が無くなっている。
絶対につぶれないと思っていた放送局までが廃業する時代。
これから人口が減る地方局はさらに厳しくなってくるに違いない。
現に石川県のように人口が110万人ほどしかいない県に
4つのTV局(NTV系、朝日系、TBS系、フジ系)があるところは
元々スポンサーの奪い合いをしており大変な状況になっている。
今後もしネットで放送を見る時代がきたら、
地方局の存在意義は変わってくるだろう。
女子アナという花形職業も必要性が減ってくるかもしれない。
足掛け30年近くラジオの制作をしていた人間として、
10年以上続いた番組が終わるだけでも
心情的にはかなり辛いものがあることを知っている。
特にラジオの熱烈なリスナーというのは家族や親友とも違う
なんだか独特な距離感なのである。
番組終了でもそうなのに、
放送局自体がなくなるなんていうのは想像もできない。
パーソナリティを始めスタッフはもちろん、
経営者たちも言葉にできない寂しさや悔しさがあっただろう。
大変な時代になったものである。
10年以上続いた番組が終わるだけでも
心情的にはかなり辛いものがあることを知っている。
特にラジオの熱烈なリスナーというのは家族や親友とも違う
なんだか独特な距離感なのである。
番組終了でもそうなのに、
放送局自体がなくなるなんていうのは想像もできない。
パーソナリティを始めスタッフはもちろん、
経営者たちも言葉にできない寂しさや悔しさがあっただろう。
大変な時代になったものである。