文句を言うなら誰でもできる
批判することは誰でもできる。
じゃあ人の為に何かやってみろ!
最近テレビを生放送で見ることがすこぶる減ったので、
24時間テレビが昨日から始まっているのを知らなかったのだが
ネットで知り、どんな内容なのか気になったので見てみた。
今年はコロナの影響で全国各地の夏祭りがほぼ全て開催されていない。
例えば、東北三大祭り
青森ねぶた祭の中止は現在の形式になってから初めての中止。
秋田の竿燈まつりは戦時中以来で戦後初の中止。
仙台七夕まつりも終戦の翌年1946年に復活して以来全て中止という、
今年は明らかに今までとは違った夏だ。
スポーツに関してもオリンピックが中止になったのをはじめ、
密を裂けられないスポーツの一つラグビーは
何よりも早くリーグの中止が決定、
また甲子園を始めとしたアマチュアのスポーツは
多くが中止になっている。
そんな中、まさか24時間テレビを決行するとは思わなかった。
チャリティー番組なのに出演者にギャラ?
24時間テレビは、チャリティー番組とは言え、
出演者には多額のギャラが発生しているとか、
毎年夏になると様々な意見が飛び交う長寿番組だ。
今年は例年と違って密を避ける為、
メイン会場は無観客だし、
ボランティアの募集も無ければ、
街頭募金も行われずネットでの募集、
マラソンも場所を明らかにせず
私有地の5kmのコースを走るという方式など、
明らかに例年とは違うやり方で行われた。
これは今年に限ったことではないが、
チャリティ番組に対して異様に反対意見を言う人がいるが、
あくまで番組として利益を出すことも必要だろうし、
例え本当に出演者へのギャラが発生したとしても、
1日で何億円ものお金を集めて寄付することは
誰にでもできることではない。
去年の募金額は15億円を超えていたが、
今年は番組終了時点で5億5千万円ほどだった。
番組が気に入らないなら見なけりゃいい
なんにでも文句を言う人に言いたいのは、
単純に批判したいなら見なければいい。
文句を言う話ではない。
私は24時間テレビを放送するネット局で働いていたので、
数回だがスタッフとして番組に携わったことがあるが、
現場で働くスタッフたちは真剣に番組を作ることを考え、
募金が一円でも多く集まることを祈っている。
そこに利権や偽善はない。
現場のスタッフには見えないところで、
チャリティとは関係のない話が行われることもあるとは思う。
でもそれは関係ない。
そんなことを考えるのではなく、
困っている人に少しでも元気を与えられればいい
と思って少額でもいいから募金をすればいいし、
例えしなくても頑張っている人たちがいるんだな、
と素直に思っていればいい。
それだけの話だ。
今年のマラソンは、チャリティラン?
『チャリティラン』という言葉はまだ日本には馴染みがないが、
海外では珍しくないという。
走る人がお金を出すという仕組み。
今回の高橋尚子選手の場合、
5kmごとに10万円というちょっと大きな額なので
驚いている人が多いかもしれないが、
マラソンランナーがお金を出して走ることは当たり前のこと。
チャリティではないにしても、
例えば今年は中止になったが、東京マラソンの参加費は16,200円だ。
そんなお金を出してでも走りたい、
というのがマラソンランナーである。
だからチャリティランというのもおかしな話ではない。
おかしいと思うのは、それを知らないだけのことだ。
そう言えば今年のマラソンは深夜の走りをしなかったようだ。
例年24時間走り続けるということに関しては、
意味があるのか?と思っていただけに、
今年はそれがなかったので、
ランナーもスタッフも体を休めることができて
特によかったのではないかと思う。
企画を考え、それを実行したスタッフのみなさんに脱帽
番組をするにあたって、
今年はまず『放送自体できるのか?』
と言うところから始まっていると思うし、
やることが決まったあとも、
コロナ禍の中で一体何ができるのだろうと、
企画を考えたスタッフには頭が下がる。
例年以上に何をするのか決めるのは苦労されたのではないか。
そんな中、最後まで番組ができたことに
本当に心から拍手を送りたい。
『無理』だと思ったらそこで思考が止まる。
『今何ができるのか』を考え続けることで、人は成長する。
最後にスマホ決済の寄付ができるQRコードを貼っておきます。
100円から募金できます。