カテキンはお茶の渋みを感じるもので、ポリフェノールの1種です。
カテキンには多くの効果が証明されています。
カテキンには体脂肪や内脂肪を減らす効果を持っています。
体内に吸収されたカテキンは肝臓、肝細胞へと到着して
肝臓の脂肪代謝機能を高めてくれます。
お茶1杯に含まれるカテキンの量は約70~120mgほどで、
油っぽい料理の際に食中や食後に1日4~5杯のお茶を飲むと効果的です。
これのみ行っていれば痩せるかなどの過剰な期待はしないでおきましょう。
コレラ菌やO-157などの食中毒菌への強力な殺菌作用を持っています。
他にも胃炎の原因とも言われているピロリ菌の除去効果を持っているようです。
強い酸化作用を持っている活性酸素は病気や老化の原因とも言われています。
カテキンの持つ抗酸化作用によってこれらの酸化を防ぐだけでなく、
活性酸素の消去や生成抑制などの働きも持ち合わせています。
インフルエンザなど粘膜感染してくるウイルスを阻止する働きを持っています。
インフルエンザなどが流行する際にお茶でうがいをすると良い、
などと聞くのはこの効果を得るためです。
渋み成分であるカテキンが含まれている方が良いと考えて
淹れたての新しいお茶で行う人もいますが、
三煎目などの薄いお茶でも効果が期待できます。
コレステロールにも体に良いとされる善玉のものと悪いとされる悪玉があります。
カテキンはそれを識別し、
動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールの酸化を防止したり、上昇を抑制させます。
そして、善玉コレステロールには数を増やす作用を行ってくれます。
花粉症やアトピーなどのアレルギー症状を持つ人に対して、
カテキンはアレルギーの原因となる物質であるヒスタミンを抑え、
かゆみやくしゃみを抑えてくれます。
上記に比べて主な効果としては挙げられませんが、口臭や虫歯予防、抗がん作用、
コレステロール・血糖値・血圧の上昇抑制・腸内環境の改善・消臭・
DNAの突然変異を抑えるなどの効果も期待されています。
参考文献 日本茶スペシャリスト資格取得講座 テキスト
緑茶の苦み成分に当たるカフェインは脳を刺激して、頭をスッキリさせます。
他にも、疲労回復、覚醒効果、大脳刺激、強心作用、利尿作用などの働きを持っています。
特に若い芽から作り出した茶葉に多く含まれています。
また、夜にお茶を飲むとカフェインが休もうとする脳を逆に刺激してしまうので
眠りにつきにくくなってしまいますので注意が必要です。
テアニンとはお茶が持っている特有のアミノ酸です。
甘味、うま味成分であるこのアミノ酸は高めのお茶として知られている
玉露に多く含まれており、
玉露の特有のまろみや深い味わいはここからもたらされています。
こちらはカフェインの作用を穏やかにさせ、
脳の中枢神経に働きかけてリラックスさせてくれます。
一言でビタミン群と言っても、ビタミンには大きく分けて2種類存在します。
水に溶けやすい水溶性ビタミンと、水に溶けにくい脂溶性ビタミンがあります。
この相反するビタミンですが、
日本茶はどちらの成分も含んでおり摂取することが可能なのです。
ですがお茶を淹れる際に茶葉にいくらか成分が残ってしまうので、
全栄養を摂るには茶葉ごと摂取する必要があります。
種類にもよりますが、主に見られるビタミンはA、B₁、B₂、C、Eの5種類になります。
特にビタミンA、C、Eの3種類は美容のビタミンとも呼ばれており、
老化防止や美肌作りに貢献してくれます。
また、ビタミンCは美容の効果に優れているだけでなく、
抗酸化作用や風邪の予防にも役立ってくれます。
その含有量は緑茶2~3杯でレモン1個分(20mg)に匹敵します。
通常ビタミンCは熱で壊れてしまう可能性が高いのですが、
日本茶の場合は緑茶成分がビタミンCを守ってくれるので
熱いお湯でお茶を淹れても十分なビタミンCが摂れます。
ミネラルとは体の機能を調節してくれて、毎日の健康を保たせてくれる重要な成分です。
フッ素、カルシウム、カリウム、鉄など豊富な種類が存在し、
中でも老廃物の排出を促進してくれるカリウムが多く含まれています。
上記のような成分以外にも、腸内の掃除して排便効果を高めてくれる食物繊維や、
鎮静・鎮痛効果を持つサポニンなど、多くの成分がお茶には含まれています。
このように、
何気なく飲んでいたお茶がどれだけ私達の体を癒してきてくれたのか、
理解できましたね。
日々の生活に、日本茶を取り入れて、身体の養生法として、
活用していってくださいね。
どのお茶が良いか、お茶の淹れ方などは、
当店スタッフに、お気軽に、質問など、お声かけくださいね。
参考文献 日本茶スペシャリスト資格取得講座 テキスト