翻訳できる時代だからこそ、英語を自分で話せる人でいたい
2026/07/01
最近は、英語ができなくても困らない時代になったと言われます。
スマートフォンの翻訳アプリを使えば、外国語の文章をすぐに日本語へ変換できます。海外のホテルや飲食店でも、画面を見せながら会話ができます。動画の自動字幕や生成AIもかなり便利になりました。
たしかに、ひと昔前と比べると、英語ができないことで困る場面は減っているのかもしれません。
それでも僕は、英語はいつの時代もできておいた方が良いと思っています。必ずしもペラペラになる必要はありません。仕事で英語を使う予定がなくても、海外に住むつもりがなくても、ある程度理解できるだけで生活の幅が広がるからです。
1. 英語ができると、情報を早く受け取れる
インターネットには日本語の情報がたくさんあります。少し検索すれば、たいていの疑問は日本語だけでも解決できます。
一方で、英語まで読めるようになると、調べられる範囲がかなり広がります。
海外で発表された新しいサービスや製品の情報は、最初に英語で公開されることが少なくありません。日本語の記事が出るまでに、数日から数週間ほどかかる場合もあります。
特に、AIやパソコン、スマートフォンなどの分野では、英語の公式ページや海外ユーザーの書き込みが参考になることがあります。日本語で検索しても答えが見つからなかった問題が、英語で検索した途端にあっさり解決することもあります。
もちろん、英語の記事を最初から最後まで完璧に読む必要はありません。タイトルや見出しを見て、必要な部分だけ翻訳しながら読む方法でも十分です。
英語が少し分かるだけでも、自分で情報を探す力はかなり変わってきます。
2. 海外旅行の安心感が変わる
英語を勉強する理由として分かりやすいのが、海外旅行です。
空港、ホテル、レストラン、電車、買い物など、海外では英語を使う場面がたくさんあります。英語圏ではない国でも、観光地では英語が共通の言葉として使われていることがあります。
僕自身、旅行で使う英語は難しいものではないと思っています。
「これをください」「予約しています」「駅はどこですか」「カードは使えますか」といった基本的な表現だけでも、かなり役に立ちます。
翻訳アプリでも用事は済ませられます。しかし、毎回スマートフォンを取り出して入力するより、自分の言葉で短く伝えられた方が早いです。相手の返事を少しでも聞き取れれば、さらに安心できます。
また、現地の人とちょっとした会話ができると、旅行の印象も変わります。
店員さんにおすすめを聞いたり、タクシーの運転手さんと天気の話をしたりするだけでも、その土地を身近に感じられます。観光地を見るだけでは得られない思い出が残ることもあります。
3. 仕事で使わなくても無駄にはならない
英語の勉強というと、「仕事で使わないから必要ない」と考える人もいるかもしれません。
ただ、今はどのような仕事でも、突然英語に触れる可能性があります。
海外企業のサービスを使ったり、外国人のお客さんに対応したり、英語の説明書を読んだりする場面は珍しくありません。自分の会社が海外と取引を始めることもあれば、転職先で英語が必要になることもあります。
そのときに、英語をまったく知らない状態から始めるのは大変です。学生時代に習った単語や文法を少しでも思い出せる状態にしておけば、必要になったときに取り組みやすくなります。
また、英語ができることは、資格のように特定の仕事だけで使う能力ではありません。
メール、会議、資料、接客、調査など、さまざまな場面で使えます。転職する予定がなくても、できることを増やしておく意味はあると思います。
4. 好きなものを、そのまま楽しめる
英語ができる良さは、仕事や旅行だけではありません。
海外の映画やドラマ、音楽、スポーツ、ゲームなどを楽しむときにも役立ちます。
字幕や日本語訳があれば内容は理解できますが、翻訳すると少し意味が変わってしまうことがあります。冗談や言葉遊び、話し方の雰囲気などは、日本語だけでは伝わりにくい場合があります。
英語が聞き取れるようになると、俳優の話し方や歌詞の意味を直接感じられるようになります。好きなアーティストのインタビューを見たり、海外のファンの反応を読んだりする楽しみも増えます。
全部を理解できなくても問題ありません。
以前は聞き取れなかった一言が分かったり、知っている表現が映画の中に出てきたりすると、それだけでも少しうれしくなります。勉強しているという感覚より、趣味を楽しみながら自然に覚えていく形でも良いのです。
5. 大人になってからでも遅くはない
英語について考えるとき、よく出てくるのが年齢の話です。
「学生の頃にもっと勉強しておけばよかった」「今から始めても話せるようにならない」と感じる人は多いと思います。僕も、若い頃の方が単語を覚えやすかったのではないかと思うことがあります。
それでも、大人になってから英語を始める意味は十分にあります。
大人は、自分が英語を使いたい場面をある程度決められます。海外旅行で使いたいなら旅行英会話、映画を楽しみたいならリスニング、仕事で必要ならメールや会議の表現というように、目的を絞れます。
学校の試験のように、すべてを勉強する必要はありません。
毎日10分でも英語の動画を見る、短い文章を音読する、分からない単語を一つだけ調べる。そうした小さな習慣でも、何もしない状態とは少しずつ差がついていきます。
週末にまとめて何時間も勉強するより、短時間でも英語に触れる回数を増やした方が続けやすい人もいるでしょう。
6. 翻訳技術が進んでも、英語を学ぶ意味は残る
これから翻訳技術は、さらに便利になっていくはずです。
イヤホンを通じてリアルタイムで通訳してくれる機能や、カメラを向けるだけで文字を翻訳してくれる機能も、ますます身近になるでしょう。
それでも、自分で英語を理解できることには意味があります。
翻訳された文章が正しいのか、自分の伝えたい気持ちとずれていないかを判断するには、多少の英語力が必要です。大切な場面ほど、機械にすべて任せるのではなく、自分でも内容を確認できた方が安心です。
さらに、会話では言葉の意味だけでなく、声の調子や間の取り方も大切です。直接相手の言葉を聞いて、自分の言葉で返すことには、翻訳アプリとは違った良さがあります。
英語ができれば人生が急に大きく変わる、というほど単純な話ではありません。
ただ、見られる情報が増え、行ける場所が増え、話せる相手が増える可能性はあります。必要になってから慌てて始めるより、余裕があるうちに少しずつ触れておく方が楽です。
何歳になっても、英語を学ぶ価値はなくならないと思います。
完璧な発音や難しい単語を目指さなくても構いません。相手の話を少し理解できて、自分の考えを短い言葉で伝えられる。それだけでも十分に役立ちます。
翻訳が当たり前になった今だからこそ、英語を道具として気軽に使える人でいたい。僕はそんなふうに考えています。
英語上達を考えて
https://englishguide.nobody.jp/