壁を登れる男はちょっとかっこいい――大人の習い事にボルダリングを選ぶ理由
2026/07/11
大人になってから何か習い事を始めたいと思っても、実際には何を選べばいいのか迷います。
英会話や楽器も楽しそうですし、体を動かすならジムやランニングもあります。ただ、せっかく新しいことを始めるのであれば、少し意外性があって、人に話したときに「それ、いいね」と言ってもらえるものを選びたい気持ちもあります。
そんなときに気になったのが、ボルダリングです。
カラフルな突起物が並んだ壁を、腕と脚を使って登っていくスポーツです。テレビや動画で見ると、経験者は軽々と登っていますが、実際には体力だけでなく、頭もかなり使うそうです。
ただ筋肉を鍛えるだけではなく、課題を考えながら壁を登る。その姿は、率直に言ってちょっとかっこいいと思います。
1. 高いところまで登れるだけで絵になる
ボルダリングの魅力は、何といっても見た目にわかりやすいことです。
たとえば筋トレを続けていても、服を着ていれば変化はなかなか伝わりません。ランニングも立派な趣味ですが、走っている姿を誰かに見せる機会はそれほど多くないでしょう。
一方、ボルダリングは壁を登っている姿そのものがスポーツらしく見えます。
難しそうな角度の壁に張り付き、手を伸ばし、最後のホールドをつかむ。落ち着いて登っているだけでも、初心者から見るとかなり上級者らしく見えます。
特に、腕の力だけに頼らず、足をうまく使って滑らかに登れる人はかっこいいです。無理やり体を持ち上げるのではなく、重心を移動させながら静かに進んでいく姿には、慣れている人ならではの余裕があります。
何度も挑戦していた課題を最後まで登れたときには、周囲から自然に拍手が起こることもあるそうです。大人になると、人から拍手をもらう場面はほとんどありません。それだけでも、少し特別な体験になりそうです。
2. 力任せではなく、考えて登るところが面白い
ボルダリングというと、腕力が強い人向けのスポーツに見えます。懸垂が何回もできるような人でなければ無理なのでは、と考えてしまうかもしれません。
しかし、実際には力だけで登るものではありません。
どのホールドを右手でつかむのか、どこに足を置くのか、次に体をどちらへ向けるのか。登る前にルートを見ながら作戦を考えます。
同じ課題でも、人によって登り方が違うことがあります。身長が高い人は遠くのホールドに手が届きますが、小柄な人は体の軽さや柔軟性を生かせます。筋力に自信がなくても、動き方を工夫することで登れるのが面白いところです。
登れなかった理由を考え、足の位置を少し変えて、もう一度試してみる。それでも無理なら、ほかの人の登り方を観察してみる。
そうして試行錯誤したあとに成功すると、単に体を動かしたときとは違う満足感がありそうです。
仕事では正解のわからない問題に悩むこともありますが、ボルダリングには「この壁を登り切る」というはっきりした目標があります。失敗しても、足の置き方や手を出す順番を変えれば、すぐに再挑戦できます。
考えることが好きな男性にとっても、続けやすいスポーツだと思います。
3. 趣味を聞かれたときに少し話が広がる
「趣味は何ですか」と聞かれたとき、すぐに答えられるものがない人は意外と多いのではないでしょうか。
休みの日は動画を見たり、買い物をしたり、家でゆっくりしたりする。それも悪くありませんが、趣味として人に話すには少し物足りなく感じることもあります。
そこで「最近、ボルダリングを習っています」と答えられたら、会話が広がりやすくなります。
「難しくないですか」「腕が疲れそうですね」「どれくらいの高さまで登るんですか」と、相手も質問しやすいからです。
珍しすぎて説明が難しい趣味ではありませんし、かといって誰もがやっているわけでもありません。ほどよく個性が出る習い事です。
さらに、ボルダリングは一人でも始めやすいといわれています。球技のようにメンバーを集める必要はなく、ジムへ行けば自分のペースで課題に挑戦できます。
最初は一人で通っていても、同じ課題に挑戦している人と「ここ、難しいですね」と話すことがあるかもしれません。必要以上に交流しなくてもよく、気が合えば自然に会話が生まれる。そのくらいの距離感も、大人の習い事としてちょうどよさそうです。
ボルダリングnoteもチェック。
4. 体つきや動きにも少しずつ変化が出る
ボルダリングでは、腕だけでなく背中や肩、腹まわり、脚など全身を使います。
登っている最中は、壁から体が離れないように姿勢を保たなければなりません。そのため、普段あまり意識していない筋肉も使うことになります。
続けていけば、肩や背中が少し引き締まり、姿勢にも変化が出るかもしれません。大きな筋肉を見せるというより、無駄のない動きができる体に近づいていく印象です。
また、握力が強くなったり、体の使い方がうまくなったりするのも、男性としては少しうれしいところです。
ただし、最初から無理をする必要はありません。
初心者向けの課題から始め、疲れたら休む。腕が限界になる前に切り上げる。こうしたペースを守ることも、長く楽しむためには大切です。
初回から難しい壁を登れなくても、それは当然です。むしろ、以前は途中で落ちていた課題を登れるようになることが、続ける楽しさになるのでしょう。
5. 大人になってから「できること」が増える
子どものころは、学校や部活動を通して新しいことを覚える機会がたくさんありました。
ところが社会人になると、毎日の仕事や生活が中心になり、自分ができることはなかなか増えなくなります。
そんな中で、昨日まで登れなかった壁を登れるようになる。新しい動きを覚える。少し難しい課題に挑戦できるようになる。
これは、思っている以上に気分のいいものだと思います。
誰かに見せるためだけではなく、自分の中で「これができる」と言えるものが増える。それだけでも、習い事を始める意味は十分にあります。
そして、たまたま友人や知人とボルダリングへ行く機会があったとき、初心者向けの課題を落ち着いて登れたら、やはり少しかっこいいです。
派手に自慢する必要はありません。黙って壁を見て、手足を置く場所を確認し、すっと登っていく。そのくらいの自然な姿のほうが、むしろ経験者らしく見えます。
ボルダリングは、最初の一歩が比較的軽い習い事でもあります。多くのジムではシューズを借りられるため、動きやすい服を用意すれば体験できます。
何か新しいことを始めたい。運動不足も気になる。どうせなら、人に話せるような趣味がほしい。
そんな男性にとって、ボルダリングはかなり面白い選択肢です。
壁の前に立ったときは、「本当に登れるのだろうか」と不安になるかもしれません。それでも、まずは一番簡単な課題から手を伸ばしてみる。最後まで登り切った瞬間には、きっともう一度挑戦したくなっているはずです。