最強脳を読む4

2023/01/20

嫌いな自分にグッドバイしよう

アンデシュ・ハンセン著 最強脳 を読む第4回です。本書を読み始めて、私自身も適度な心拍数が上がる散歩に取り組んでいます。自宅から車で5分ほどのところに山梨県の森林公園があります。舗装されていない枯れ葉が積もった森の中や河原を歩いています。30分から1時間かけて森林セラピーロードを歩いていると、足腰がいい感じで疲れます。疲れたら小鳥の声や森を通る風の音や渓流の水の音が気持ちをリラックスさせてくれます。

さて、今日は第2章の「イヤな自分とさよならする」を読みます。

主役はコルチゾールというホルモン。
これはストレスを感じた時に出される警戒するよう指令する役割があります。
人はストレスを感じて緊急事態だと認識すると、戦うか逃げるの選択をするようにできています。私たちが心拍数が上がるくらいの運動をするときもコルチゾールは出て、運動直後は出る前よりもコルチゾールは減少してしまうのだそうです。

運動でストレスに強くなるカギはこれにあるようです。
スポーツ選手が試合本番前にウォーミングアップの運動をするのには、
本番時に余計な緊張をしないで本領発揮できるメンタルに整える効果もあるといえます。

ここでスクールカウンセラーを仕事をしているため思いついたことなのですが、
学校や幼稚園などにはある程度の自力歩行や運動をしてから学校に入るようにした方がいいということです。

自宅と施設が離れている場合、特に保護者が車で送迎しています。
私の子どもも保育園には車で送迎しています。
学校や幼稚園などに入る前にストレスでコルチゾールが出ている時に、
運動せずに門までついてしまうよりは、
まずは運動していやな気分を鎮めて、運動前より落ち着いた状態で
施設の門をくぐる方が効果的といえそうです。

不安や緊張、ストレスを感じていて課題に取り組むことがイヤな時、
散歩やジョギング、軽スポーツをしてから課題に取組むのもいいでしょう。

それで思い出すのは、
日本の競馬ではレースの前にパドックという周回場で馬を歩かせています。
馬にも気分の波があり、興奮しすぎると本来持っている力を発揮できなくて
レースに勝てないことがあります。

具体例を2つ挙げましたが、
運動には当日、直前のストレスを減らす効果があり、
運動を習慣にして数ヶ月もしていくと、
ストレスそのものにも危機反応を起こしにくい効果があります。

適度な汗をかき、心肺機能を高める運動は、
「イヤな自分にさよなら」する効果があるということです。

子どもに運動させるだけでなく、子育て中にストレスを感じている保護者も
運動をして子育てや生活ストレスに耐えられる脳を手に入れたいですね。

つづきます。
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