美濃屋茶舗 スタッフブログ

抹茶について

2020/07/29

抹茶とは?

抹茶の定義は、明確なものはありません。

公益社団法人日本茶業中央会によれば、
「覆下栽培した茶葉を揉まずに、
乾燥した茶葉(碾茶)を茶臼で挽いて、
微粉状に製造したもの」とされています。

とはいえ、この定義も 、
国際標準化機構(ISO)とともに、

日本茶業中央会もその定義の改訂を検討中とのことです。
抹茶の原料を「碾茶」と呼びます。
茶の樹から摘採(収穫)した生葉を蒸して、
乾燥させたものを「碾茶の荒茶」といいます。
この状態では、まだ葉の形が残っています。

それを細かくして、
網や風の力で飛ばすことにより、
茎の部分(出物)を丁寧に選り分け、
柔らかく味の良い葉の部分だけにします。

それを「荒茶碾茶」に対し「仕立碾茶」と呼び、
仕立碾茶を石臼で挽くと抹茶になります。
自然由来の食品である抹茶は、
摘採した生葉を蒸して乾かし、
選別して挽き上げるだけの、
大変シンプルな食品です。

そのため、原料茶葉の品質が抹茶の品質に直結します。

おいしい抹茶をつくるためには、
加工や製造方法だけでなく、
その栽培や原料茶葉の特徴まで、
熟知することが必要です。

当店は、宇治茶ブランド(注1)のとおり、
京都府内業者の生産家と提携しています。

また、地元愛知県の西尾(注2)の生産家とも提携しています。

荒茶碾茶の加工、仕上碾茶から挽き上げまで、
当店にて、一貫して行うことにより、
品質の高い抹茶の製造に努めています。

抹茶は非常に細かな粒子の微粉末であるため、
吸湿・吸臭しやすく、
光の影響を受け退色しやすい物性を持っています。
また、温度や湿度が高いと変質が速く進むのも特徴です。


抹茶をお探しの方は、当店に、ご相談ください。

(注1)宇治茶
京都府・奈良県・滋賀県・三重県の4府県産茶を
京都府内業者が京都府内において宇治地域に由来する
製法により仕上加工した緑茶(登録5050328号)。

当店は、京都府内業者が加工した仕上碾茶を、
石臼でひいて、提供しています。

(注2)西尾産の抹茶
愛知県三河地方、特に西尾市近郊の茶生産家が、
生産する抹茶。

当店は、西尾市近郊の茶生産家より荒茶碾茶を仕入、
仕上碾茶に加工し、石臼でひいて、提供しています。