美濃屋茶舗 スタッフブログ

美濃屋茶舗について

2024/05/07

あらためて書いてみます。


愛知県名古屋市昭和区桜山の地にある美濃屋茶舗です。

当店は、京都の宇治茶、三重の伊勢茶を主に扱っています。

創業者の森 尊明は、明治44年に生まれ、
名古屋の和菓子の老舗である美濃忠に丁稚奉公に出て、
和菓子の修行を行っていました。

そして、昭和8年、桜山の地において、独立して、
和菓子屋である美濃屋を開業しました。

第二次世界大戦中、和菓子の材料である、
砂糖、小豆、小麦が物資配給の対象となり、
自由に手に入らなくなりました。

和菓子屋が続けられなくなったのです。

その時、お付き合いのあったお客様から、
お茶を商売にしたらどうか?
というお話をいただき、
お茶を商売する縁がつながり、
京都、三重の産地に行くようになりました。

お茶は、当時、急須ややかんで入れるものでしたので、
茶葉の販売はすごいものでした。

名古屋市の茶業商業組合にも精力的に参加していたそうです。

昭和60年頃、缶入りのウーロン茶が発売されたのを契機に、
ペットボトル茶の販売がすごく、
それにより、業界全体で、最盛期の販売量の10%未満にまで
茶葉の販売量が落ち、ペットボトルでお茶を飲む文化に変わってしまったところが、直面した試練となりました。
当店もそれだけ茶葉の販売、売上が減ってしまいました。

このような状況でも、当店は令和6年において、
創業91年目となり、営業を続けています。

それは、お茶をわかっているお客さんが
当店を利用し続けてくれているからです。

また、茶葉の流通が程よくなったことで、
当店は、良い茶葉を安定的に仕入をして、
品質の高いお茶をお客様に販売することができています。

お客さんとの関わり、お話、地域の人々とのつながり、
その集まりの場としての役割をこれからも続けていきます。

お茶の文化は、日本の文化のうち大切なもののひとつです。

若い世代も日本茶インストラクターの資格を取るなど、
注目を浴びている分野でもあります。

まずは、急須でお茶を入れて飲むことから。

その基本を美濃屋茶舗では学べますし、
良い茶葉との出会いもあります。

緑茶が苦手なら、ほうじ茶、番茶、麦茶もあり、
カフェインを気にする方も楽しめるようになっています。

なかなかなじみがなくなった緑茶の本当の文化を
これからも絶やさないように続けていき、
皆さんの茶の間を楽しくリラックスできる時間づくりに
貢献しています。

名古屋にお越しの際は、一度お寄りください、
名古屋にお住いの方で、お茶が必要な時は、
お気軽に、ご連絡ください。

美濃屋茶舗 桜山店
店主 森