多くのマンションでは、大規模修繕工事のための修繕積立金が赤字となるため、一時金の徴収や値上げをしないと破綻する仕組みになっているのが現状です。
新築購入当初は、毎月5,000円~1万円程度だった修繕積立金が、いきなり3万円に上がるなどというのは、家計の事情によっては受け入れられません。
管理組合の総会で否決されてしまうこともあります。
総会で積立金の値上げが否決されてしまうと、今ある手元資金でできる修繕だけ行うか、何もしない選択にならざるを得ません。
建物はどんどんダメになっていきます。購入・賃貸予備軍にとっても魅力的な建物とならず、資産価値は下がっていきます。
適切な修繕をしておけば本来100年以上長持ちする建物でも、寿命は一気に短くなってしまいます。
「マンション老朽化の速度が上がり、景観の悪化や防災機能の低下を招き、周辺の地価にも悪影響が及ぶ」とも言われています。