近代的社会は生産優先を志向し、
働く場所と住む場所を分けることで
快適な住環境としての郊外を
形成してきました。
住宅は美しく清潔に保たれ、
便利な電化製品に囲まれた生活は、
幸せの全てが家庭内で充足できるかのように思えます。
しかし、挨拶程度の近所付き合いと
なってしまったり、
同じ地域に住んでいても
他人との接点も共通点も持たない、
孤立した家の集合体となって
しまっているのが現状です。
こうした地域では、
他人に対する「思いやり」は消え、
「無関心」化し、
コミュニティが成り立っていきません。
地域とは、我が家、我が町と呼べ、
誇りを持てる場所でなければなりません。
地域で学び、生活し、遊び、働くなどの
多様性をその基盤にして
いかなければならないと考えます。
「まちづくりプロジェクト」では、
「親密で生き生きとしたコミュニティの再生」を
実現させるための、
物的装置やシステム(物理的インフラ)と
人や社会の仕組み(社会的インフラ)の
両面から調査・研究を進めていきます。