親密で生き生きとしたコミュニティの再生

目的

 近代的社会は生産優先を志向し、
働く場所と住む場所を分けることで
快適な住環境としての郊外を
形成してきました。

 住宅は美しく清潔に保たれ、
便利な電化製品に囲まれた生活は、
幸せの全てが家庭内で充足できるかのように思えます。

しかし、挨拶程度の近所付き合いと
なってしまったり、
同じ地域に住んでいても
他人との接点も共通点も持たない、
孤立した家の集合体となって
しまっているのが現状です。

こうした地域では、
他人に対する「思いやり」は消え、
「無関心」化し、
コミュニティが成り立っていきません。

 地域とは、我が家、我が町と呼べ、
誇りを持てる場所でなければなりません。

地域で学び、生活し、遊び、働くなどの
多様性をその基盤にして
いかなければならないと考えます。

 「まちづくりプロジェクト」では、
「親密で生き生きとしたコミュニティの再生」を
実現させるための、
物的装置やシステム(物理的インフラ)と
人や社会の仕組み(社会的インフラ)の
両面から調査・研究を進めていきます。

方法

 生活環境とは、
様々な要素が重層的に関係した構造です。

これを体系化するには、


C・アレグザンダーの
「パターン・ランゲージ」


が有効と考えられます。

同時にこの方法は、
住民参加を前提にしているので、
その意味からも
コミュニティ形成の方法論として
活用したいと思います。

運営方法

・優れたまちづくりの事例やコミュニティ
 活性化の手法の調査を進めます。

・ニュータウンや郊外住宅地域の問題点を
 抽出し、本プロジェクトのテーマを
 決定していきます。

・住民参加によるワークショップを
 実施します。