五七五の世界は、果てしなくひろくおもしろい!!

短冊・清記用紙・ノート

俳句会の流れ

1.定例句会の開催
  月1回、決めた日時に定例会を開催する
2.作品を持ち寄る(出句)
  短冊に自分の作品(3~4句)を書いてくる
  兼題(課題)があれば
  1句は当季の作品とする   
3.短冊(作品)を参加者に配る
4.各人が清記用紙に作品を記入する
5.清記された用紙を全員に回覧する
6.清記用紙の作品を、各自のノートに書き写し、選句する
7.選句(5~7句)
8.選んだ句を選句用紙に記入する
9.全員の選句が終わったら、披講に入る
 (担当者が選句された作品を一句ずつ読み上げる)
10.参加者は自分のノートの作品に、
  選者名を記入し、得点をいれる
11.参加者全員の披講が終わったら、
  一句ごとに全員の作品を鑑賞し、評を行う
12.閉会(次回の兼題の確認、開催日、会場等)

 

初めての俳句

紅葉(秋の季語)

 「俳句、やりませんか?」と誘うと、
「やってみたい気はするけれど、難しそう!」
と言う方が多いです。
でも思い切って参加すると楽しい時間が持てますよ。


俳句は季節の風物に対する感動を表現する詩なのです。


皆さんもご存じだと思いますが、

「雪の朝二の字にの字の下駄のあと 捨女」

「雀の子そこのけそこのけ御馬が通る 一茶」

などは、その情景がはっきり目に浮かびますね。



■俳句の基本

1.
俳句は、十七音からなる定形詩です。

  五七五というリズムをもった十七音の短い詩です。

 
「古池や蛙飛び込む水のおと 芭蕉}

2.
俳句には季節を表す言葉を必ず入れます。

  俳句は季節を詠む詩ですから、
  十七音の中に
  季節の言葉「季語」(季題)を必ず一ついれます。
  俳句の柱は、「有季・定型」です。

 
「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 子規」

3.
俳句は、切字(きれじ)を用いる文芸です。

  「や」「かな」「けり」などの切字を使うのは、
  十七音という小さな詩ゆえの技法なのです。
  切字は一句に余韻を生み、強調する働きもあります。
  切字は、「一句にひとつ」を基本とします。

 
「菜の花や月は東に日は西に 蕪村」

 「閑かさや岩にしみ入蝉の声 芭蕉」


4.
俳句は、できるだけリズムを良くします。

  五七五にまとめたら
  何回も声に出して詠んでみる(舌頭千転
ぜっとうにせんてんせよ)。
  「リズムのよい」「なめらかな」「無理のない」
  美しい表現に仕上げましょう。


 「山路来て何やらゆかしすみれ草 芭蕉」


■手元に用意してできるだけ利用してください。
 「歳時記(季寄せ)」
 「辞書(電子辞書)」

 

肩の力を抜いて、目や耳や心に感じた事象を詠もう!

木の芽(このめ)新芽のこと(春の季語)

身近な自然や日常のできごとを詠む

 道端に咲いている花、降り続ける雨、
朝晩の小鳥の鳴き声やセミの声。

初詣や夏休みの出来事。

通勤電車の車窓からの眺めや
趣味の山登りや釣り。

全く特別ではない、

日常のどんな物事も俳句の材料になります。

それでも見つからなければ、
歳時記にある「季語」から考え、
連想するのも一つの方法です。

夕焼け(夏の季語)

いつもの言葉で
一番言いたいことを書く!

 俳句の材料が決まったら、
いつもの言葉で書きましょう!


日記や手紙を書くような気持ちで取り組むと
意外にスラスラと書けます。

まずは自分の心の感じるままに、
いつもの言葉で書いてみましょう。

気張らずに!







 

小春日和(冬の季語)

俳句の中心を決める!

 自分の心に感じたことを書いたら、
次は、一番伝えたいことは何かを考え、
その部分を選びましょう。

それが一番いいたいことなのです。
これが、「俳句の中心」になります。


「一つの俳句に一つの中心」
原則であることを忘れないようにしましょう!


中心が決まったら、
伝えたいことを
五七五のリズムになるよう考えましょう。


何度も声に出して詠むとリズム感が合わないことがあります。
そんな時は、別の言葉に入れ替えながら
分かりやい、伝わりやすい表現にしていきましょう。

 さあ、メモ帳とペンを持って散歩にでかけましょう。
いつものように、ゆっくり、のんびり、気張らずに・・・。

思いついたらすぐメモ!メモ!メモ!(笑