社会の理解
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社会の理解:問8

2021/09/20
生活保護制度に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
1 生活保護には介護扶助が含まれている。

2 被保護者とは、生活保護を現に受けているものをいう。

3 生活扶助の母子加算は、平成20年度に廃止されたまま今日にいたっている。

4 生活保護は、原則として世帯を単位として実施する。

5 医療扶助は、原則として現物給付である。

正解 : 3

3 生活扶助の母子加算は、2018(平成30)年10月に見直しされた。

生活保護の原則

①申請保護の原則
 生活保護の開始には、生活困窮者(要保護者)本人もしくはその扶養義務者や同居の親族による福祉事務所への申請が必要であるという申請主義の考え方。ただし、非常に緊急性の高い場合についてはその限りではない。

②基準及び程度の原則
 厚生労働大臣が基準を定め、その基準を満たさない部分をおぎなう程度に保護を行うという考え方。
 この厚生労働大臣が定める基準は、保護を必要としている人(要保護者)の年齢や性別、世帯構成、住んでいる地域ごとに細かく基準が設けられている。
 また、指定限度の生活を満たすに十分な程度であり、これを超えるような過度の保護は実施しないということになっている。

③必要即応の原則
 保護は、要保護者の年齢、性別、健康状態など、その個人または世帯の実際の必要の相違を考慮して、有効かつ適切に保護を行うという考え方。

④世帯単位の原則
 保護の必要性を判断したり、保護を実施する程度を考える際には世帯単位で考えるということです。ただし、場合によっては世帯を分離し、個人単位で判断、実施することも可能になっている。