社会の理解:問13
2021/09/25
障害者虐待防止法(障害者虐待の防止、障害者の擁護者に対する支援等に関する法律)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 障害者虐待の種類には、児童虐待と同様、身体的虐待、ネグレクト、心理的虐待、性的虐待、経済的虐待の5種類が定義されている。
2 障害者に対する虐待の禁止規定が設けられている。
3 障害者に対する著しい暴言や拒絶的な対応は、身体的虐待に含まれる。
4 事業所で使用者による虐待を受けたと思われる障害者を発見したときは、市町村に通報するように努める。
5 障害者権利擁護センターで実施する業務は、民間団体などに委託することはできない。
正解 : 2
1 障害者虐待の種類は、文言どおりであるが、児童虐待は、身体的虐待、ネグレクト、心理的虐待、性的虐待の4種類である。
2 設問のとおりである
3 障害者に対する著しい暴言や拒絶的な対応は、心理的虐待に含まれる。
4 事業所で使用者による虐待を受けたと思われる障害者を発見したときは、速やかに市町村や都道府県に通報しなければならない。
5 障害者権利擁護センターで実施する業務は、民間団体などに委託することが認められている。
2 設問のとおりである
3 障害者に対する著しい暴言や拒絶的な対応は、心理的虐待に含まれる。
4 事業所で使用者による虐待を受けたと思われる障害者を発見したときは、速やかに市町村や都道府県に通報しなければならない。
5 障害者権利擁護センターで実施する業務は、民間団体などに委託することが認められている。
障害者虐待防止法
虐待は、高齢者のみならず、障害者においても問題となっており、障害者の社会参加を実現するうえでも虐待の防止はきわめて重要です。
障害者虐待をめぐっては、障害者が心身を傷つけられたり財産侵害を受けたりする事件があとを絶たず、みずから声を発することがむずかしい障害者を虐待や権利侵害から守るための法律がないことが懸念事項とされていました。
そのため、2011(平成23)年に障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律(障害者虐待防止法)が公布され、2012(平成24)年に施行されました。
障害者虐待をめぐっては、障害者が心身を傷つけられたり財産侵害を受けたりする事件があとを絶たず、みずから声を発することがむずかしい障害者を虐待や権利侵害から守るための法律がないことが懸念事項とされていました。
そのため、2011(平成23)年に障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律(障害者虐待防止法)が公布され、2012(平成24)年に施行されました。
障害者基本法における障害者の定義
身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)がある者であって、障害及び社会的酒癖により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるもの
身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)がある者であって、障害及び社会的酒癖により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるもの
障害者虐待の定義
障害者虐待防止法の対象は、障害者基本法に定められている障害者です。障害者虐待防止法における障害者虐待とは、
①養護者による障害者虐待
②障害者福祉施設従事者等による障害者虐待
③使用者による障害者虐待
と規定されています。
該当する虐待行為は、下記のような5つに類型化することができます。
①養護者による障害者虐待
②障害者福祉施設従事者等による障害者虐待
③使用者による障害者虐待
と規定されています。
該当する虐待行為は、下記のような5つに類型化することができます。
①身体的虐待
身体を傷つけたり、傷つけるおそれのある暴行を加えたり、正当な理由なく拘束したりする行為
身体を傷つけたり、傷つけるおそれのある暴行を加えたり、正当な理由なく拘束したりする行為
②性的虐待
わいせつ行為をしたり、させたりする行為
わいせつ行為をしたり、させたりする行為
③心理的虐待
暴言を吐いたり、拒絶したりする行為
暴言を吐いたり、拒絶したりする行為
④ネグレクト
食事を与えなかったり、長時間放置したりする行為
食事を与えなかったり、長時間放置したりする行為
⑤経済的虐待
財産を不当に処分したり、不当に財産上の利益を得たりする行為
財産を不当に処分したり、不当に財産上の利益を得たりする行為