最強脳を読む2
2023/01/15
子どもがスマホのわなにハマる訳
初回はまえがきを読みましたが、今回は9章を先に読みます。
「スマホについて考えてみる」という章のタイトルです。
最強脳 ―『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業― (新潮新書) https://amzn.asia/d/fygMvPI
質問です。
スマホやタブレットを子どもが使うことのデメリット、大人に比べてなぜ子どもがこれらを使用することにデメリットがあると思いますか?
著書のアンデシュ・ハンセンは、ドーパミンというごほうびの脳内物質が与える影響について述べています。
スマホ(タブレット、PC、TV、デジタルゲームも含まれます。以下はスマホと表記します)には、ごほうびを感じるドーパミンという脳内物質が放射されやすい仕組みがあるといわれています。
「今度こそ重要なものが出るかもしれない!」という気にさせる情報がスマホからやってくることは、私たちをスマホがなくてはならないものにさせてしまいます。
ネズミを使った実験から、
エサが出るレバーを
1 毎回押すとエサが出る
2 たまにエサが出る
と条件を比較したところ、
2のたまにエサが出る仕組みにした時には、
エサが出るまでレバーを押し、
エサを出すことに注意が向いて他の日常生活のことへの意欲が低下したとのことです。
しかも、ドーパミンというごほうびの脳内物質の特徴は、
物事を達成した時よりも、達成する前に出るのだそうです。
エサ(食事)を食べることは、生きるために必要な行動です。
人間も動物も生きるために必要な行動をするために、
ドーパミンを出すことで行動を促しているのが生命維持の原理といえます。
スマホの着信音や更新されたSNSの通知は、
エサのようなものとしてとらえられてしまうようになったのだそうです。
「今度こそは重要な情報が来たかもしれない」
「次はクリアできるかもしれない」
と期待と共にスマホを手に持たずにはいられないようになるのが、スマホに依存してしまう罠なのです。
私にはおおいに実感があります。
あなたはいかがでしょうか?
さて、冒頭の質問を覚えていますでしょうか?
子どもがスマホを使うデメリットはなぜでしょうか?
答えは、理性やコミュニケーションを司る、
前頭葉という脳の部分が完成しないことが理由です。
前頭葉が完成するのが25歳頃といわれます。
幼少期から中高生にかけての子どもは、
大人より簡単に報酬を得ようとすることに慣れやすくて、しかも我慢が必要なことへの取り組む意欲がへってしまうからです。
スマホをなかなかやめられず、子どもが勉強に取り組まなくなった。登校を渋るようになった。などの問題でお困りの保護者に出会うことがあります。
ちなみに、ドーパミンが出る仕組みは10歳頃に完成します。
スマホが普及して20年も満たないため、
人類はスマホを使いこなせるほど慣れていないともいえます。
日本の学校教育にもタブレット学習が導入されるようになりました。
中高では、学校から貸与されたタブレット型端末を家庭に持ち帰るようにもなりました。
スマホのメリットは、学習やコンピュータシミュレーションで学習教材として優れた効果を発揮することがあります。
しかし、春日がスクールカウンセラーで務める学校でも、持ち帰ったスマホを学習以外に使って、依存的に使用してお困りの家族が増えています。
どのように健康的にスマホを使えるようになるかを
もっと子どもも大人も学んでいく必要があると思います。
本書では
7歳の理想的な1日の時間配分が紹介されています。
運動1時間 睡眠9〜11時間
スマホなどのスクリーンタイム2時間まで
(本書によるとこの理想的時間配分は20人に1人くらいしかできてないとのこと)
なお、ドーパミンは運動を継続していくことによって、
運動することでも放出されるようになるのだそうです。
しかも幸せホルモンと呼ばれるセロトニンと共に。
本書を読んだ私は、早速、生活の運動量を増やし始めました。
あなたも
運動>スマホ時間 習慣を始めて観ませんか?
続く。
「スマホについて考えてみる」という章のタイトルです。
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質問です。
スマホやタブレットを子どもが使うことのデメリット、大人に比べてなぜ子どもがこれらを使用することにデメリットがあると思いますか?
著書のアンデシュ・ハンセンは、ドーパミンというごほうびの脳内物質が与える影響について述べています。
スマホ(タブレット、PC、TV、デジタルゲームも含まれます。以下はスマホと表記します)には、ごほうびを感じるドーパミンという脳内物質が放射されやすい仕組みがあるといわれています。
「今度こそ重要なものが出るかもしれない!」という気にさせる情報がスマホからやってくることは、私たちをスマホがなくてはならないものにさせてしまいます。
ネズミを使った実験から、
エサが出るレバーを
1 毎回押すとエサが出る
2 たまにエサが出る
と条件を比較したところ、
2のたまにエサが出る仕組みにした時には、
エサが出るまでレバーを押し、
エサを出すことに注意が向いて他の日常生活のことへの意欲が低下したとのことです。
しかも、ドーパミンというごほうびの脳内物質の特徴は、
物事を達成した時よりも、達成する前に出るのだそうです。
エサ(食事)を食べることは、生きるために必要な行動です。
人間も動物も生きるために必要な行動をするために、
ドーパミンを出すことで行動を促しているのが生命維持の原理といえます。
スマホの着信音や更新されたSNSの通知は、
エサのようなものとしてとらえられてしまうようになったのだそうです。
「今度こそは重要な情報が来たかもしれない」
「次はクリアできるかもしれない」
と期待と共にスマホを手に持たずにはいられないようになるのが、スマホに依存してしまう罠なのです。
私にはおおいに実感があります。
あなたはいかがでしょうか?
さて、冒頭の質問を覚えていますでしょうか?
子どもがスマホを使うデメリットはなぜでしょうか?
答えは、理性やコミュニケーションを司る、
前頭葉という脳の部分が完成しないことが理由です。
前頭葉が完成するのが25歳頃といわれます。
幼少期から中高生にかけての子どもは、
大人より簡単に報酬を得ようとすることに慣れやすくて、しかも我慢が必要なことへの取り組む意欲がへってしまうからです。
スマホをなかなかやめられず、子どもが勉強に取り組まなくなった。登校を渋るようになった。などの問題でお困りの保護者に出会うことがあります。
ちなみに、ドーパミンが出る仕組みは10歳頃に完成します。
スマホが普及して20年も満たないため、
人類はスマホを使いこなせるほど慣れていないともいえます。
日本の学校教育にもタブレット学習が導入されるようになりました。
中高では、学校から貸与されたタブレット型端末を家庭に持ち帰るようにもなりました。
スマホのメリットは、学習やコンピュータシミュレーションで学習教材として優れた効果を発揮することがあります。
しかし、春日がスクールカウンセラーで務める学校でも、持ち帰ったスマホを学習以外に使って、依存的に使用してお困りの家族が増えています。
どのように健康的にスマホを使えるようになるかを
もっと子どもも大人も学んでいく必要があると思います。
本書では
7歳の理想的な1日の時間配分が紹介されています。
運動1時間 睡眠9〜11時間
スマホなどのスクリーンタイム2時間まで
(本書によるとこの理想的時間配分は20人に1人くらいしかできてないとのこと)
なお、ドーパミンは運動を継続していくことによって、
運動することでも放出されるようになるのだそうです。
しかも幸せホルモンと呼ばれるセロトニンと共に。
本書を読んだ私は、早速、生活の運動量を増やし始めました。
あなたも
運動>スマホ時間 習慣を始めて観ませんか?
続く。