【特異性の原則】目的を明確にしよう。

2020/07/01

特異性の原理
specificity

特異性の原理

「トレーニングは与えた運動刺激によって効果が異なるため、目的に合った様式(負荷様式・強度・速度・関節角度など)を選択して実施しなければならない。」

このことを
「特異性の原理」と言います。

たとえば、胸の筋肉(大胸筋)を強化したいとします。
その場合、下半身を強化する「スクワット」をしようとする人はいませんよね?

「腕立て伏せ」とか「ベンチプレス」を行うはずです。

「大胸筋を鍛える」という目的に合わせた種目を選択しなければ、思った通りの結果は出ようがありません。きちんと目的に合致した種目を選ぶことが大切です。

これを「特異性の原理」と言います。


野球の場合で言うと、「投球スピードを上げるためにパワーをつけたい」という目的があったとします。


この場合、どのようなトレーニングをすべきでしょうか?



「可能な限り速い速度で、投球動作に求められるものと同じ筋肉を動員したトレーニングを行いましょう」

というのがその答えになります。

ベンチプレスをゆっくり持ち上げて、ゆっくり下ろす、といった、投球動作で使うことのない動きのトレーニングを行っていては、投球スピードを最大限引き出すことは難しいかもしれません。

トレーニングのやり方は様々な方法があり、これさえやればOKというものはありません。

しかしながら、自分が行っている競技の動きが、

・どの筋肉を使っているのか?
・どの関節が動いているのか?


といったことは、大まかにでも理解しておいた方が「特異性の原理」を有効に活用できるようになります。


重量のあるトレーニング用ボール(メディシンボール)を投げるようなトレーニングがありますが、投球動作のパワーアップを目的とするのか、バッティングでのパワーアップを目的とするのかで、ボールの投げ方は大きく異なってきます。

競技の動作とまったく異なるような動きでトレーニングをしてしまうと、それは逆効果になってしまう場合もありますので、慎重に行いましょう!


 

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【投球編】

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