20代の頃からを振り返り、人生を反省する その6

2020/08/27

妻が約1年半で、ほぼ完全復帰
驚異的な回復


この話は、下記のブログが始まりの〝続きもの〟です。
読んでいない人は先にお読みいただくと話がよりわかります。

脳内の奇形血管をガンマナイフ手術で除去した妻は、
数日入院したのち約2ヶ月ぶりに帰宅した。

あとは数ヶ月ごとの定期検診をするだけになり、
基本的には元の生活に戻った。

最初はどうなるかと思った病気ではあったが、
重い後遺症が残ることもなく、改めて妻の生命力の強さを知った。
 

そして妻は約1年半後に生放送のワイド番組で
パーソナリティ復帰をするのである。

自分がディレクターを務める週1回3時間の番組だったが、
しゃべり手としてのリハビリにはちょうどいい番組だったと思う。

相方が関西のお笑い芸人だったこともあり、
自分がそんなに気合を入れなくても番組が進行できたからだ。

妻がくも膜下出血を発症する前の話


話す順番が逆になってしまったが、
妻がくも膜下出血を発症したとき、
彼女は平日の朝のワイド番組のアシスタントをしており、
県内ではそこそこ名の知れた人気パーソナリティだった。

ところがそんな彼女が10月4日(土)に行われた
イベントの司会中に発症したのだ。

つまり週明けの6日月曜は、秋の改編というタイミングだった。

わからない人のために解説すると、
放送局には春と秋、4月と10月に番組改編があり、
番組の編成が大きく変わることがある。

テレビの場合だと年4回、春夏秋冬ごとにあるのだが、
ドラマなど新しくなるタイミングなので、
改編のことをご存知の方も多いと思う。

ただし自分が勤めていたのは地方のラジオ局なので、
そう大きな変化は毎回あるわけではなく、
通常は5〜10年ごとくらいにワイド番組など、
人事異動の影響も含まれるような比較的大きな番組の変更がある。
 

で、妻が倒れた日に話を戻すと、
改編のタイミングにうまく重なるような日付だったことが
幸か不幸か、その2日後の月曜日、
もちろん妻の声がラジオから流れることはなく、
別の女子アナが何事もなかったのように担当した。

結局その日のオンエアでは妻の話を一切しなかったはず。

リスナーからしたら、先週までしゃべっていた人が突然いなくなり、
別の人になっているなんて、いくら改編時期とはいえおかしな話だ。

少なくとも担当が変わるなら、
番組の最後にでも何かしらの告知をするものだ。

それが何の告知もなく、担当が変わるなんて何かあったに違いない。
と誰もが思ったに違いない。
 

自分としては、隠す理由がわからなかったのだが、
(たぶん上司から説明があったと思うが覚えていない)
局内の協議の結果、オンエアでは何も言わないことに決まったのだ。
 

芸能界のよくある話で、
何か不祥事を起こして逮捕されたとか、
法的に何かやらかしたのならわかる。

でも今回は、局側が無理な仕事をさせたことが原因とか、
局側に何か不手際があったわけでもないのに、
とにかく正しい情報を流すことはなかった。
番組内では一切何が起こったのかを言わなかったのだ。

芸能人のスキャンダルなんかでも、
結局誰が悪かったのか、とか、
何が起こったのかをはっきりしないまま、
時が過ぎるのを待つというやり方はよくある。

『人の噂も七十五日』という言葉があるように、
数ヶ月もすればみんな忘れてしまうものだからだ。

こういう方法もありだとは思うが、
その時は自分も看病のため仕事を休みにしてもらいながら
給料をもらっていたし、局側からお見舞い金もいただいているしで
自分から何か言えるような状況ではなかったので
結局うやむやにされてしまった。

でも、リスナーの一部は本当に、
何か悪いことをやらかしてクビになったと思った人も
いたのではないかと思う。

まぁとにかく納得のいかないことが多かったのだが、
組織の中にいると、それも契約社員という弱い立場だと、
何も言えなかったというのが本音だ。

そう言った思いがちょっとずつ大きくなって
また新たな試練を生んでしまうのだが、それが私の人生である。

とはいえ、そんな思いは封印して仕事に勤しんだ...が、

妻も1年半ぶりとは思えぬほど、しっかり番組を務め、
新たな痛みや病状が出ることもなく、毎日元気だった。
改めて、仕事ができる喜びを知ったと思う。

そして自分も仕事にも会社にも慣れて、
この頃からディレクター業は天職だと思い始めていた。

だがこの時の上司と相性があまりよくなく、
仕事自体は楽しかったものの、いろいろ余計なことを考えてしまい、
自ら荒波に飛び込む道を選んでしまうのである。
 

まだまだ続く波乱の人生は、その7で

 

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