こんにちは
北海道ラーメン 赤レンガ
店主 原 賢美です。
ラーメン店を始める前に
昔働いていた
同僚と会いました。
「今度ラーメン店を始めることになった」
と、いうと
同僚の一人がこう言いました。
「お前に店ができるの?」
ニヤニヤ、笑う者もいました。
明らかに
「お前には無理だよ」と言いたげに...
でも、そう言われても仕方ないんです。
30年以上前なりますが、僕は和食の修行していました。
ドンくさくて失敗ばかりで、いつも怒られていたんです。
包丁で刺されるところまでは行かないまでも
蹴られたり、殴られたりはしょっちゅうでした。
27歳の時、そんな状況に堪えきれず店を逃げ出すようにやめました。
無職になったのです
部屋を借りるお金もなく、友達のアパートに転がり込みました。
その後はホストクラブのウェイター、違法ゲーム喫茶、ゲーバーのキッチンと仕事を転々していました。
夢も希望も失いかけていました。
でも、この時、私は、
あるラーメン店に出会います。
それにより3年後に4坪8席のラーメン店を開業しました。
夜中の1時頃まで店で働き、その後近所にポスティング。
1日15時間以上働きました。
一緒に頑張ってくれる妻と僕の母は
昼前になると交代である会社の門で待ち、
お昼を食べに出てきた人にクーポン券を渡したりしました。
毎日が必死でした。
家族一丸となって頑張った甲斐もあり
手狭になった店舗を移転しました。
移転した先はカウンター15席の店舗です。
数年後には隣りの店舗も借り入れ
壁を取り払い28席の店へと広げました。
こうして、ビジネスを少しづつ拡大していきました。
現在、食べログ評価は全国のトップ5%に入る3.51。
2020年には全国のオーナーシェフが選ぶ絶品グルメ 麺部門で金賞をいただきました。
現在、当店のFCに加盟してくれている店が2軒あります。
もちろん
こうしてここまでこれたのは
自分だけの力ではありません。
それは、応援してくれるお客様がいたこと。
ここまで支えてくれた妻と母と
まじめなスタッフのいたからだと思っています。
ホントに感謝しています。
そして、現在の僕の活力源は
お客様が帰る時に
「美味しかったよ」という一言と
空になった丼です。
原 賢美