意識高い系横文字ビジネス用語

2020/11/28
難読選手権

横文字ビジネス用語

意識高い系横文字ビジネス用語

週刊スパ11/24・12/1合併特大号より

 この用語の意味わかりますか?
初級編
★ワーケーション
★ローンチ(する)
★ウェビナー
★コモン(センス)
★アジャイル



中級編
★オポチュニティ
★コアコンピタンス
★OODAループ
★WFH(Work From Home)
★D2C



上級編
★グロースハック
★パーパス
★AIDMA
★ウェルビーイング
★プロダクトドリブン



 個人的な感想からです。中級編、上級編は全く分からない単語です。初級編ですらローンチウェビナーワーケーション以外は分かりませんでした。これは意識低い系の僕ちゃんのただのボヤキです。
 
 何て云うかさ、厨二病臭くて嫌になる。ってかさ、クローズドなコミュニティで使うのは是だと思うのね。だって、優れた点があるから。その優れた点とは、共通概念として成り立っているから無駄な説明や前文を端折れると思ってるのね。それはコミュニティ内の共通言語と言ってもいいのかな?仲間意識ともいえるかもしれない。ただ専門用語とはちょっと異なる肌感覚がある。

 言葉は生きものだし、時代を映す鏡でもあるので、その単語を耳にするだけであの時代の記憶に瞬時に思いを馳せることができるから、便利な記号やアイコンだと思うのだ。
 パッとの思い付きで「ホワイトキック」とか「ウーロン茶」。これは90年代コギャル文化があってさ「ホワイトキック」は、しらけるの意味。
「ウーロン茶」は、ウザいロン毛の茶髪の意味。
学生時代ど真ん中の90年代でした。懐かしい…。
 話が脱線しそうなので、元に戻ります。横文字ビジネス用語を使うのならば、共通認識があることが前提条件だと思うし、共通認識が甘いようであれば事前説明や確認するのが礼節だと思ったりするのだ。目上の人からそのような用語を出された場合は、自分で調べる、調べた後に意味の確認を取るのがマナーだと思うし、信頼関係を結ぶ大事な学習手段だと、体験している。



 さてさて、本題です。用語の意味、解説です。
★ワーケーション
・「ワーク(労働)」と「バケーション(休暇)」を合わせた造語。観光地やリゾートでテレワークを活用し、働きながら休暇を取るニューノーマル時代の過ごし方。
 コロナ禍の働き方改革なのでしょうが…。なんだよ!働きながら休暇を取るって。仕事から離れる、意識や思考を切り替えるから休暇であって、働きながら休暇をとるってさ、バブル時代のキャッチコピー「24時間働けますか!」を思い出してしまう。ニューノーマルの言葉の意味も分からなくWikipediaで確認してみた。ざっくりな理解として大景気後退。ニューノーマル時代のワーケーション=好意的に解釈すればノマドワーカー、身も蓋もない言い方すれば、出勤しなくてもいいから、結果を出せ!的な意味なんでしょうかね??それとも在宅勤務の波及版で、旅行先勤務(家族サービス中でも勤務)と解釈してしまってる。

★ローンチ(する)
・「立ち上げる」「打ち上げる」の意味。新製品の発売や新サービスを開始すること。主にウェブサービス企業で新サービスの提供を開始するときなどの使われる。
 ローンチ(する)より(プロダクト)ローンチの方が記憶に定着してる。インターネット業界でのプロモーション凄かったよね。仮想通貨関連の案件は特に…。
ノアコインは返金手続きとったら応じてくれたけど、仮想通貨BANKは痛い目に遭ったなぁ…
 2020年に東京オリンピックが開催されなかったから、強制的に超裕福層にする準備が整いませんでした的なお考えなのでしょうかね???
★ウェビナー
「ウェブ」と「セミナー」を合わせた造語。Zoomなどのウェブ会議ツールを用いて開催されるオンラインセミナー、もしくはネット上でのセミナーを実施するためのツール。
 ざっくり言い換えるとテレビ電話の進化版だよね。ネット回線さえ繋がっていれば会議やセミナーに参加できる。事前登録等々の人手間があるけどね。



★コモン(センス)
・英語で「common sense」「常識」「「良識」を意味する。ビジネスの場では、「共通認識」として用いられ、世間一般的に分かりきったこと、ありふれたことを指す。
 あのぅ…これ、わざわざ横文字使う必要性があるのでしょうか?「コモン(センス)」を使わず、共通認識でいいんじゃないですか?会社のホームページで「common sense」と表記するのはありだと思いますが、突如会話の中で「コモン(センス)」だなんて使われたら、共通認識が成り立つのだろうか??



★アジャイル
「俊敏な」「すばやい」の意味。IT業界では「アジャイル開発」の略語として使われることが多く、仕様の変更などに対して臨機応変に対応しながら開発する方法のことを指す。
 プログラマーやエンジニア系の場所に関わるのならば、当たり前のように使うかもしれないけど、たぶん一生使わない用語だと思う。
 てっきり「
アジャ(コング)いる?」の用語だと想像してしまった。 
★オポチュニティ
「機会」「チャンス」の意味。「オポチュニティロス(機会喪失)」「オポチュニティコスト(失われた利益)」「オポチュニティアセスメント(ビジネス機会を査定する)などとして活用
 もうこれ、オポロスとかオポコス、オポアセと略されて使われてそう。プレゼン資料等々でのキャッチとして用語を使うのはありかもしれない。



★コアコンピタンス
競合他社が真似できない、自社ならではの差別化を図る能力。自社の生き残り戦略について考える場合が多い。
 USP(Unique Selling Proposition商品やサービスが持っている独自の強みを意味のマーケット用語と意味が被る気がするのだ。これも社内プレゼンでしか使用用途がない気がする…。



★OODAループ
「Observe(見る)」「Orient(わかる)」「Decide(決める)」「Act(動く)」の4つの行動の頭文字。読み方は「ウーダ」物事に対する意思決定の際に用いられる。
 OODA「オオだ」ではなく、「ウーダ」と読むのですね。英語苦手です。



★WFH(Work From Home)
直訳は「家から仕事をする」で、在宅勤務のネット用語。テレワークが推奨されていた自粛中にSNSでよく見られた。「リモートワーク」ともほぼ同意語として使われている。
 WFHとの頭文字だけ見ると、「プロレス団体?」と思ってしまう。
ちなみに「テレワーク」は和製英語。言葉の数だけ定義と種類があります。
このサイトにテレワークと在宅勤務(WFH)の違いが説明されてます。




★D2C
「Direct to Consumer」の略。自社のECサイトを用いて、自社開発の商品を直接消費者に販売する仕組みのこと。類義語は「B2B(法人向けサービス)」「B2C(消費者向けサービス)」
 D2Cを「ダイコン」とか言ってそうな気もするけど…。仮にあり得るとしたら共通認識しあえるまでに時間がかかりそう。




★グロースハック
ユーザーのニーズを分析し、検証と改善を繰り返しながら製品やサービスを成長させていくマーケティング手法。近年では「グロースハッカー」という職種も浸透している。
GAFAでは既に部署があったりして。数字や履歴を追っての分析であれば人工知能に仕事が流れそうだけど、閃きや違う分野との共通点探しはまだまだ人間の領域な気がする。

 


★パーパス(Purpose)
起業や組織、個人が会社において「何のために存在するのか」という確固たる存在意義を指す。近年、経営戦略やブランディングのキーワードとして用いられることが多い。
 
初見、パンパースと認知してしまった。パーパスとの用語使わずとも、経営理念や社是、経営方針といった言語で十分な気もするんだけど…。もしくは、大義名分との表現でいい気もする。でも時代の流れからして、パーパスとの用語を使いこなせるようになった方が賢い気もする今日この頃です。

 パーパス(パーポス?/Purposeは、将来なにをしたいかというよりは、事業を始める際の原点。なぜ事業を行うのか?という根拠となる部分をより広い見方、公に近い立場から述べたものである。
 パーパスを土台、基礎としてその上に、
ミッション(任務):パーパスを達成するために、自分たちが行う物事の内容・戦略
ビジョン(展望):ミッションの見通しや、将来こうありたいという姿
バリュー(価値):上記により生みだされる価値
の柱を組み立てて他者との差別化を図ったり、商品サービスの開発やマーケティングやセールを仕掛けてい久野でしょうか…。

 このような考え方はしたことがなかったので、とても勉強になってます。なかなか思考が追いつきませんが…。





★AIDMA
「Attention(注目をひく)」「Interest(興味をそそる)」「Desire(欲望を起こさせる)」「Memory(記憶させる)」「Action(行動を起こさせる)」の頭文字をとった消費者心理のこと。

 神田昌典先生考案のPASONAの法則を思い出した。
PASONAの法則とは、Problem(問題) Agitation(扇動) Solution(解決策) Narrow down(絞込) Action(行動)の頭文字で、消費者の購買を促すためのメッセージの法則性を表したもの。
 買わせるための導線、欲しいと思い込ませる、必要かも?と選ばせる仕掛けと、個人的には理解している。なんにせよ、AIDAMAやPASONAの視点をもってCMやチラシ、LPやホームページを注意深く見る習慣化を、これを機会に取り入れていきたいと思った。





★ウェルビーイング(Well being)
個人またはグループが身体的、精神的、社会的に良好な状態であることを意味する概念。働き方改革によって、職場環境や働き方を見直す一つの指標となった。
 仕事のやりがいと、自身のライフスタイルがどれだけ満たされているかの物差しの様なものなのかな??。心身や経済面が良好で、人間関係や職場環境を理想に近づけるための仕組化的な感じの意味なんでしょうかね?
参考サイト/ウェルビーイングとは?





★プロダクトドリブン
「顧客主義」のこと。利用者の意見やニーズを中心にマーケティングなどを行う考え方。「ドリブン」とは「駆動する」「操縦する」「原動力となる」の意味。
 プレゼンやホームページ上での会社説明の一環として使うと言いましょうか、英語表記だと見栄えが良く見えたりするので、ついつい横文字を使いたくなる心境は理解しますが、日常会話で使われるのは困っちゃう…。と、思うのは頭が固くなってるのかなぁ…。ただ「顧客主義、顧客主義」と言われると、暑苦しくも感じ逆に胡散臭く感じてしまう。さらっと爽やかに自社や自分の意見を通す場合には、言葉を使い分けた方が賢いのかもしれませんね。





 改めて言葉は時代を表す鏡だと思う。その時代、出来事があったからこそ生まれてくる必然性があるのではないでしょうか。そこで「言葉とは?」の意味を掘り下げていくと、コミュニケーションがあるから言葉が存在し、コミュニケーションを通して円滑な人間関係を築くには「自分の言いたいことを正しく相手に伝える」との前提がある。
 だから身内や業界内でしか伝わらない言語、用語が出てくるんだな~と結びます。