中国のロケット残骸、インド洋に落下
2021/05/10
中国のロケット残骸、インド洋に落下
中国のロケットが大気圏に再突入し、残骸が地表に落下するおそれが指摘されていたが、
中国の宇宙当局は9日、先月下旬に打ち上げた大型ロケット「長征5号B遥2」の残骸が9日午前10時24分(日本時間午前11時24分)、大気圏に再突入したと発表した。
落下地点はインド洋の島国モルディブ付近の海域だったが、けが人などの被害情報は出ていない。
米軍も確認、人的被害なしか
被害がでなくて良かったですね
ロケットを監視していたアメリカ宇宙軍は、ツイッターで大気圏への再突入は日本時間の午前11時15分ごろアラビア半島上空だったとしたうえで「残骸が落下した正確な場所や範囲は現時点でわからない」と投稿しました。
中国ロケット“残骸”か…上空を点滅しながら移動
9日午前4時前、静岡県富士市の上空で撮影された映像です。
制御不能に陥った、中国のロケット「長征5B」の残骸とみられる物体が、点滅しながら速い動きで移動しているのが分かります。
撮影した平塚市博物館の藤井大地学芸員は
「点滅を繰り返していたので、かなり速く回転しているんだなと。
だいぶ低い所まで降りてきているので、動きが速いなというのと、大きさの割にはだいぶ明るいなと思った」と話します。
その後、中国政府は、日本時間の9日午前11時24分にロケットが大気圏に再突入したと発表しました。
「健康寿命を延ばす」
その願いをかなえます
その願いをかなえます
国が認め、メディアでも大きな話題になりました。
大気圏突入は9日午前11時24分(日本時間)
残骸は9日午前10時24分(日本時間同11時24分)に大気圏に再突入し、落下した。
中国政府の有人宇宙プロジェクト弁公室の発表によると、
落下地点は北緯2・65度、東経72・47度、モルディブ近くのインド洋だ。
中国当局は「ほとんどは再突入の過程で燃え尽きた」としている。
再突入場所はエジプト沖の地中海上空と推定されている。
ロケット残骸の落下地点は
落下地点は、インド洋のモルディブ周辺海域とみられます。
中国の宇宙基地
4月29日、中国独自の宇宙ステーションの中核となるモジュール「天和」が打ち上げられた。
【2021年4月30日 中国国家航天局】
4月29日12時23分(日本時間)、中国独自の宇宙ステーションのモジュール「天和」を搭載したロケット「長征5号B」が中国南部の海南島・文昌宇宙発射場から打ち上げられ、軌道へ投入された。
宇宙ステーションのモジュール「天和」打ち上げ
天和は、3つのモジュールで構成される宇宙ステーション「天宮」(総重量約70t)全体を制御するコア・モジュールだ。
長さ16.6m、直径4.2mの大きさで、3名の宇宙飛行が長期滞在でき、クルーの交代時には最大6名の宇宙飛行士の収容を可能としている。
中国国家航天局では、2022年末ごろに予定している宇宙ステーション「天宮」の完全稼働に向けて、今後数か月以内に有人宇宙船「神舟12号、13号」と2機の貨物船を打ち上げ、「天和」と他の構成部分との結合準備を進める。
さらに来年には、2つの有人ミッション、2機の貨物船の打ち上げ、天和とドッキングする2つの実験モジュールの打ち上げを実施して、宇宙ステーションを完成させる計画だ。
「天宮」は同時に複数の宇宙船や貨物船がドッキングできるほか、指定のドッキングハッチを持つ他国の宇宙船もドッキングできるよう設計されている。
宇宙ステーションが完成した後には、光学望遠鏡の打ち上げと設置も予定されている。運用期間は約15年間と見込まれている。
中国は2022年までの宇宙ステーションの運用に向け、今後も大型部品の打ち上げを進める予定。
「中国には米欧の世論のご機嫌を取る義務はなく、われわれは国際ルールと中国の権利に従って物事を進める」と宣言しており、
今後も同様の事態が起きることが懸念される。
「中国には米欧の世論のご機嫌を取る義務はなく、われわれは国際ルールと中国の権利に従って物事を進める」と宣言しており、
今後も同様の事態が起きることが懸念される。