境界線は、頭で学ぶものではない

2026/06/17

『私は私(I AM ME)』のテーマ

人との境界線は、
本を読んだり、
講義を聞いたりして理解することはできても、
本当の意味では、
体験の中でしか身につかない。

相手の境界線を踏み越えてしまったこと。

逆に、
自分の境界線を踏み越えられたこと。

その結果として起きる、

怒り。

悲しみ。

失望。

依存。

支配。

裏切り。

そうした出来事を通して、
私たちは少しずつ境界線を学んでいく。

しかし、

虐待やいじめを経験した人。

自己肯定感が低い人。

承認を求め続けてきた人。

自己犠牲が愛だと信じてきた人。

そうした人は、

自分の境界線を引く前に、

相手の期待を優先する。

嫌なのに断れない。

頼まれてもいないのに助ける。

相手の問題を自分の問題として抱える。

相手の機嫌に振り回される。

相手の人生を背負おうとする。

そして疲れ果てる。

傷つく。

利用されたと感じる。

裏切られたと感じる。

しかし、

その痛みは無駄ではない。

その痛みの中に、

境界線を学ぶための教材が入っている。

だから一度、

外に向いていた意識を自分へ戻す必要がある。

誰が悪かったのか。

誰が正しかったのか。

ではなく、

私は何を学ぶために、
この出来事を経験したのだろうか。

その問いを繰り返しながら、

これまで境界線を越えられ続けた痛みを回収していく。

そして初めて、

境界線を引くことができる。

境界線とは、

相手を拒絶することではない。

壁を作ることでもない。

「ここから先は私の人生です」

と自分に許可を出すこと。

私は私。

あなたはあなた。

その境界線ができて初めて、

人は本当の意味で優しくなれる。

なぜなら、

相手の人生を奪わず、

自分の人生も守れるようになるからだ。

これは、『私は私(I AM ME)』のテーマ。

「もうあなたを背負わない」は冷たさではなく、

境界線を取り戻した人の宣言

であると言える。

なみのりふね名古屋いまいけ
主宰 森