図表6が月別のデマンドと使用電力量です。デマンド(30分単位の1日最大使用量)は79kwですが、デマンド値は季節によって変わります。一番少ない時期は63kwでした。しかし日ごとに見ると50kw~60kwぐらいでした。そこで太陽光発電設備の容量を50kwに設定しました。過大な設備を作ると、余った電力を売電できないので損をしますし、設備コストも多くなります。太陽光発電設備工事会社からの見積金額は、消費税抜き12,000,000円でした。太陽光パネルの保証は20年ですが、パワーコンディショナーは10年ですから、パワーコンディショナーの交換費用約80万円も合わせてみておかなければなりません。ですから設備費合計額は12,800,000円になります。
これを耐用年数20年で割ると、年間償却額は640,000円です・・・・(A)
これに償却資産税が年間約10万円(市町村によって変動有り)です。・・・・(B)
合計年間コストは(A)+(B)=740,000円・・・・(C)
50kw太陽光パネルの年間発電量は約55,000kwh(地域によって変動有り)・・・・(D)
全量自家使用できた場合は、(C)÷(D)=13.5円/kwhです。・・・・(E)
安全を見て8割自家使用できた場合は、(C)÷(D)÷0.8=16.8円/kwhです。電力会社から購入する単価が、燃料費調整額(17円と仮定)を加えて41円とすると、この農場の場合の1年間節約金額は、(41円-13.5円(E))×55,000kwh(D)×0.8=1,210,000円です。
この例ですと設備費の1,280万円は10年で元が取れる計算ですね。昨年3月までの電気料金単価ですと、補助金を当てにしなければ10年で元が取れませんでしたが、現在の電気料金単価では、太陽光公発電設備に補助が無くても10年で元が取れますから、是非ともチャレンジしてみてください。太陽光公発電設備の見積をどこに頼めば良いか分からない方には、ネットの検索ページで「タイナビNEXT」と検索して見てください。ここで見積請求すれば、その地域で工事可能な複数の業者へ一括で見積請求出来ます。