今回の記事では防鳥ネットの材質や取り付け方の工夫を詳しく解説したいと思います。
先月号でも取り上げましたが、ビニール亀甲金網が良いのか樹脂製ネットが良いのか。実際に使っている農場の声を聞いても1長1短があり、一概にどちらが良いとは言いがたいのです。
まずビニール亀甲金網(図1)の1.2ミリ径×20mmメッシュはホームセンターの価格を参考にすると910mm×20m物で14,953円です。
樹脂製防鳥網(図2)20mmメッシュ1.8m×18m物で1,490円ですから、樹脂製の方が安いです。
ただし、安い樹脂製ネットは紫外線で劣化しますし、風で飛んできた物が当たると壊れたりしやすいです。ビニール亀甲金網でも傷が付くと錆びやすくなるから、長持ちしないと言う人もいます。
どちらが長持ちするかは豚舎環境にも影響されます。樹脂製の方が軽くて取扱が楽なので、壊れたら張り替えれば良いと言う考えで、豚舎のサイドカーテンの外側に樹脂製防鳥ネットを張る方(図3)もいます。
また、交換するのは面倒だからと言う理由で、ステンレスネットを豚舎のサイドカーテンの内側に張る(図4)方もいます。ちなみにステンレス金網(図5)0.29mm径20mmメッシュで1m×10m物で44,352円(ホームセンター価格)です。