梅雨に入ってハエの発生が多くなっている農場があります。皆さんの豚舎では大丈夫でしょうか。今月は豚の健康や労働環境を害する、ハエ・害鳥・ネズミの対策についてのお話しです。私は仕事柄いろいろな環境の農場へ訪問します。するとほとんどハエやネズミのいない豚舎もあれば、ハエだらけで人が作業するのにも苦になって耐えがたい豚舎もあります。では、その違いは何でしょうか。大きく分けると設備と管理です。設備のチェックポイントは、豚の糞がたまったまま動かない場所がないか。あるとそこからウジが湧きます。例えば離乳舎や肥育舎の通路と豚房の間が鉄柵の場合は、通路に糞がはみ出します。このような構造の豚舎では、最低2日に1度は通路に溜った糞を除去しましょう。豚房が全面スノコなら動噴で洗い流すのが最も簡単で衛生的にも良いです。写真1のように、通路と豚房の間が隙間の無いパネルの豚舎では、通路にはみ出す糞は少なくなります。