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領域Ⅲ:こころとからだのしくみ
⑪ こころとからだのしくみ
こころとからだのしくみ
日常生活に関連した こころとからだのしくみ
こころとからだのしくみ
マズロー
は、人間の欲求を
5段階に階層化
した
記憶には「
短期記憶
」と「
長期記憶
」がある
短期記憶
は、ごく短時間だけ情報を保持するもので、
加齢の影響を受けにくい
。
長期記憶
は長期間にわたって情報を保持するものであるが、長期記憶のうち、
エピソード記憶
、特に比較的最近の出来事(
近時記憶
)については
加齢の影響を受けやすい
。意味記憶、手続き記憶、かなり時間が経過した出来事(
遠隔記憶
)については機能が低下しにくい。
このため認知症の高齢者であっても若い頃のことはよく覚えている。
記憶には、
記銘
、
保持
、
再生
の3過程がある
記銘
はある経験を覚えこむこと、
保持
はそれを蓄えておくこと、
再生
は必要な場合にそれを思い出すことである。記憶はこの3過程からできている。
感情には、
情緒・情動
、
気分
、
情操・価値観
の3つの側面がある
感情とは、事象や状況について
意味づけ
を行う心理面における機能的概念である。
悲しみや怒りなどの主観的な体験は、生理的機能や身体的な表出が現れることによって、他者に認知される。
脳は、
大脳
、
小脳
、
脳幹
に大別される
大脳には、
大脳皮質
、
大脳辺縁系
、
大脳基底核
がある。
大脳皮質は、右半球と左半球に分かれ、それぞれが、
前頭葉
、
側頭葉
、
頭頂葉
、
後頭葉
の4部位に分かれている。
前頭葉
:思考、判断、記憶、計算
運動中枢
:口、舌、手足の動きの調節
頭頂葉
:皮膚、知覚等の感覚の調節
側頭葉
:音、情緒、感情等の調節
後頭葉
:視覚調節
運動性言語中枢
:話す言葉の調節
感覚性言語中枢
:言語理解
肘関節と手関節の間を、
前腕
という
肘関節から手関節(手首)までが
前腕
である。
前腕
には橈骨(とうこつ/親指側)と尺骨(しゃっこつ/小指側)があり、
橈骨
は高齢者が骨折しやすい骨である。
なお、肘関節から肩関節までは
上腕
という。
高齢者には、脊椎圧迫骨折、橈骨骨折、大腿骨頸部骨折が多くみられます。
膵臓は、
外分泌腺
と
ランゲルハンス島
からなる
外分泌腺
は、消化酵素を十二指腸内へ分泌し、
ランゲルハンス島
は、インスリンやグルカゴンなどを分泌する。
ランゲルハンス島とは…/コトバンク
胸部と腹部は、
横隔膜
によって分けられる
横隔膜
は胸部下口を閉じる膜である。
横隔膜
より上部が胸部(心臓や肺がある)、下部が腹部(消火器や生殖器がある)となる。
腎臓は、
背側
にある
腎臓は
腰椎
の左右に一対ある
泌尿器
であり、
背側
に位置している。
なお、消化器は下図のように位置している。
坐骨神経
は、
大腿部
を走行している
坐骨神経
は、末梢神経の中で最も太く長い神経である。腰椎の下から始まり、大腿部を通って
下肢
の知覚や運動をつかさどる。
橈骨神経
は、
上腕部から前腕部
を走行している
橈骨神経
は、上腕部から前腕部親指側を通っている。上肢の知覚や運動をつかさどる。
大腿四頭筋が収縮
すると、
膝関節が伸びる
大腿四頭筋は膝関節の上部、大腿部の前面にあり、大腿四頭筋が
収縮(縮む)する
と膝関節が
伸展(伸びる)
する。
このとき、背面にある大腿二頭筋は
弛緩(ゆるむ)
している。逆に、大腿四頭筋が
弛緩
し、大腿二頭筋が
収縮
するとき、膝が
屈曲
する。
大腿四頭筋補足:筋肉の説明/Dr.Stretch
上腕三頭筋が収縮
すると、肘関節が伸びる
上腕三頭筋は肘関節の上部、背面にあり、上腕三頭筋が
収縮
すると肘関節は
伸展
する。このとき、前面にある上腕二頭筋は
弛緩
している。
逆に上腕三頭筋が
弛緩
し、上腕二頭筋が
収縮
すると肘関節は
屈曲
する。
上腕三頭筋補足:筋肉の説明/Dr.Stretch
大動脈は、
左心室
から出る
血液の流れは次のようになっている。
心臓は1回の
収縮
で約70~100mlの血液を送り出す。
赤血球
が酸素運搬を担う。
高齢者の高血圧症では、血圧の
日内変動が大きく
、正常なリズムを示さないことが多い
高齢者の高血圧症では、血圧が動揺しやすくなるため、血圧の
日内変動
が大きくなったり、
起立性低血圧症
を生じやすい。
また、高齢者では、動脈硬化の促進とともに収縮期血圧が
上昇
し、拡張期血圧が
低下
して、脈圧が拡大する。
不感蒸泄とは、
皮膚や呼吸からの蒸発
によって水分が失われるものをいう
体温は、身体から水分を蒸発させて調節しており、この蒸発には、
不感蒸泄
と
発汗
がある。
不感蒸泄
よりも
発汗
のほうが体温を大きく調節する機能がある。
汗は、水とナトリウムなどの電解質を成分として含んでおり、
血液
からつくられる。
マズローの欲求階層説では、最下層にあるものは自己実現の欲求である。
×
最下層は生理的欲求であり、自己実現の欲求は最上層である。
運動性言語中枢(ブローカ中枢)は、言語を理解する機能を果たしている。
×
運動性言語中枢(ブローカ中枢)は、話す言葉の調節を行う。
右肺は上葉・下葉からなり、左肺は上葉・中葉・下葉からなる。
×
右肺は上葉・中葉・下葉、左肺は上葉・下葉からなる。
酸素を含んだ血液は、肺静脈を通って心臓の左心房に入り、左心室から大動脈を通って全身を巡る。
〇
心臓は、1回の収縮で約70~100mlの血液を送り出している。
高齢者の高血圧症では、血圧の日内変動が大きい。
〇
高齢者の高血圧症では、一日の中で血圧が変動する日内変動が大きく、リズムも一定でないことが多い。
日常生活に関連した こころとからだのしくみ
高齢者は
咳反射が低下
し、
誤嚥
を起こしやすくなる
咳反射
とは、誤って気管に異物が入った場合に、その異物を排出するために激しく咳込むことをいう。
高齢者は、この咳反射の機能が低下しているため
誤嚥
や
誤嚥性肺炎
を起こしやすい。
食物を認知して口に入れ、咽頭と食道を経て位に入るまでの過程を、
摂食・嚥下
という
◆摂食・嚥下の5分類
高齢者の
便秘
は、便の
排出力の低下
によって起きることが多い
高齢者の便秘は、腸の
蠕動運動
が弱くなることや、排便するときに使う
腹筋
や
腸管筋
の緊張が緩んでくることなどによって便の
排出力
が低下して起こることが多い。
便秘を予防する効果的な方法として、適度な
運動
、定期的な
水分
摂取、規則正しい
食事
などがある。
高齢者の
下痢
は、短時間で
脱水
や
電解質の異常
を招く
高齢者の下痢は短時間で
脱水
や
電解質の異常
を招くため、
水分
の補給に努めることが重要であり、症状によっては主治医に連絡することも必要である。また、高齢者は加齢により
肛門括約筋
が弛緩しており、下痢の際に
便失禁
を起こしやすいため、十分に配慮する。
入浴には、
生理的効果
、
心理的効果
、
社会的効果
がある
入浴により、
生理的効果
(心肺機能や利尿作用の促進、感染予防等)、
心理的効果
(爽快感の獲得、リラックス効果等)、
社会的効果
(清潔保持により社会参加がしやすくなる等)などの効果が得られる。また、入浴には、
温熱
作用、
静水圧
作用、
浮力
作用の3つの作用がある。
42度以上の
高温
による入浴は、
筋肉が収縮
する。
レム睡眠
では、身体は眠っているのに脳は
覚醒
に近い状態である
睡眠には、
レム睡眠
と
ノンレム睡眠
を約
90分間
周期でくり返すリズムがある。
レム睡眠
では、身体は眠っているのに脳は覚醒に近い状態であり、夢を見ることが多い。
ノンレム睡眠
は身体も脳もぐっすりと眠っている状態である。
良い睡眠のためには、生活にメリハリをつけ、身体を動かし、生活リズムを整えることが大切である。
高齢者は、日中を活動的に過ごすことによって
睡眠
が促進される
高齢者の不眠の原因としては、①日中の
活動不足
、②昼寝のしすぎ、③夜間
頻尿
、④疼痛やかゆみによる入眠困難や覚醒、⑤睡眠薬(入眠導入剤)の
乱用
などが挙げられる。
日中できるだけ
離床
し、活動的に過ごすようにこころがけることは、睡眠を促すために有効である。
睡眠時無呼吸症候群
では睡眠の質が低下し、日中に
過度の眠気
が起こって日常生活に支障をきたす
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が
停止
したり、喉の空気の流れが弱くなったりする病気で、睡眠中に
10
秒以上の無呼吸(呼吸が止まること)または低呼吸(呼吸による換気が
50
%以下に低下すること)が1時間に
5
回以上ある場合に診断される。
臨床的な死の3大兆候は、
心停止
、
自発的呼吸停止
、
瞳孔散大
である
死の定義は、
生物学的
な死(生理機能が不可逆的に停止)、
法律上
の死(死亡診断書の発行)、
臨床的
な死(3大兆候の確認)によって異なる。
危篤状態になると、呼吸は深さや間隔が乱れ(チェーンストーク呼吸、肩呼吸、下顎呼吸等になる)、体温・血圧・脈拍の低下、チアノーゼ、喘鳴などの兆候が表れる。
チェーンストークス呼吸とは/看護roo
キューブラー・ロスは、終末期の患者の心理過程を「
否認
」「
怒り
」「
取引
」「
抑うつ
」「
受容
」の
5段階
に分けた
◆死の受容の5段階
死の直前には、
チェーンストークス呼吸
や
肩呼吸
などがみられる
終末期になると、呼吸の深さや間隔が乱れ、死の直前には、チェーンストークス呼吸、肩呼吸、下顎呼吸、鼻翼呼吸がみられる。
悲嘆反応は、
感情的反応
、
認知的反応
、
行動的反応
、
生理的・身体的反応
に分類できる
死別による悲嘆反応は、①
感情
的反応(絶望や不安など)、②
認知
的反応(個人の現存感や自己批判など)、③
行動
的反応(探索行動や過行動など)、④
生理
的・
身体
的反応(食欲低下や睡眠障害など)の4つに分類できる。
ボウルヴィが提唱する「喪の仕事」では、死別の過程を
①感情麻痺の時期、
②思慕と探索の時期、
③混乱と絶望の時期、
④脱愛着と再起の時期の4段階に区分しています。
レム睡眠は、身体も脳もぐっすりと眠っている状態である。
×
レム睡眠は、身体は眠っているのに脳は覚醒に近い状態である。身体も脳もずっすりと眠っている状態は、ノンレム睡眠である。
臨床的な死の3大徴候は、心停止、自発的呼吸停止、瞳孔縮小である。
×
臨床的な死の3大徴候は、心停止、自発的呼吸停止、瞳孔拡大である。
領域Ⅰ:人間と社会
1.人間の尊厳と自立
2.人間関係とコミュニケーション
3.社会の理解
領域Ⅱ:介護
4.介護の基本
5.コミュニケーション技術
6.生活支援技術
領域Ⅲ:こころとからだのしくみ
7.介護過程
8.発達と老化の理解
9・認知量の理解
領域Ⅰ:人間と社会
10.障害の理解
11.こころとからだのしくみ
12.医療的ケア