次に分娩舎です。尻合せ通路の幅は1,000mm(柵の芯芯)が良いでしょう。子豚の処置やワクチン接種、去勢、離乳時の子豚体重測定など作業用の台車を通すので、これくらい確保します。頭側の通路ですが、これは分娩柵の形式によって異なります。従来型の後扉から母豚を入れ、給餌器側扉から母豚を出すタイプの分娩柵では、ストール豚舎の頭側通路と同じ幅です。図3のように斜め向き分娩柵で後ろ側扉から母豚を出し入れするタイプでは、尻合せ通路の幅は1,000mm(柵の芯芯)で良いでしょう。頭側の通路については、豚は通らないので、餌箱の残し餌点検等で人がやっと通れる幅の400mmにすることをお薦めします。ヨーロッパでは前通路無しが普通ですが、日本では最低限人が通れる通路があった方が管理作業上使いやすいと思います。