①のインバーター制御への変更ですが、晴れた日中は全速力で回し、あまり暑くない日や夜間は風力を弱めることで、豚の健康増進と節電の一石二鳥になる方法です。単純にブレーカーと換気扇の配線の間にインバーターを繋ぐだけなので、電気工事店に頼まなくとも自分たちでできるものです。ただし、電気の保安基準に沿った電線の太さや、配線方法にする必要があります。
まずはインバーターの容量を決めて購入することです。一般的なメーターファンには200w(0.2kw)400w(0.4kw)750w(0.75kw)タイプがあります。それが何台つながっているかを数えて掛け算します。例えば0.4kwが6台でしたら2.4kwです。インバーターの規格は0.4→0.75→1.5→2.2→3.7なので、この例では2.4kwより大きい3.7kwタイプを使うことになります。インバーターは国内の主な通販サイトで購入できます。「インバーター 三相200V 〇.〇kw」のキーワードで検索すると出てきます。もし、現在設置されている換気扇のワット数がわからない場合は、換気扇が繋がっているブレーカーのアンペア数を見て、それ以上の定格出力電流値のインバーターを選定します。ブレーカーが15Aなら3.7kw、10Aなら2.2kw、5Aなら0.75kwインバーターを選定します。
取付方法ですが、理想的にはインバーターをプラスチックボックスに入れて取り付けます(写真1)。配線方法は図表2のとおりです。ブレーカーからインバーターまでの電線はVVF1.6(Fケーブル、電線直径1.6mm)を使うと配線しやすいです