今年の夏も真夏日、猛暑日が多く厳しい暑さが続きました。暑熱対策として、クーリングパドや、細霧、屋根散水など、水の消費量も増えている事と思います。皆さんの農場では井戸水等の給水は足りていましたでしょうか。私の所にも「豚舎で水圧が低い」とか「水が足りなくて洗浄機が空回りする」などの相談が寄せられています。今月は井戸や給水に関するお悩み解決をお届けします。
一般に一貫経営農場で夏場にの日に必要な水量は、総飼養頭数×12~15リットルです。例えば母豚300頭で総飼養頭数が3,500頭の場合は1日42トン~52.5トンです。まずは井戸ポンプがこれ以上の能力があるかどうか。また、ポンプが十分でも井戸が渇水でポンプが止まったりしていないかの確認が必要です。ここで注意が必要なのは、1日の必要水量を単純に24時間で割った数字が時間あたりの必要水量ではないと言うことです。日中に使う水量が夜間の2倍くらいになるからです。例えば上記例の農場ですと1日の使用水量を52.5トンとして、夜間使用量17.5トン、日中使用量35トン。日中水量35トンを12時間で割り60分で割算すると、毎分48リットルになりますが、余裕を持ってその2倍の毎分100リットル以上汲み上げる井戸ポンプが必要です。また、1時間あたりの使用水量は変動するので、1日の使用水量の1/3の容量の受水槽が必要です。