豚舎のお悩み解決147『上手な棚卸し方法』

 毎月の豚の棚卸し、皆さんの農場ではどのようにして記入や集計をしていますか?棚卸の様式は作っていますか?決算月には頭数だけではなく金額評価も必要になりますから、体重別の在庫表を作る必要があります。電卓をたたいて計算していたのでは時間ばかりかかって大変ですし、計算ミスも起こりやすいです。今回はエクセルで集計が簡単にできる方法をご紹介します。
 まず最初は、棚卸の記入様式をエクセルで作りましょう。豚舎の棟ごとまたは部屋ごとにA4用紙1枚に収まるように作成することがポイントです。そしてその配置は実際の豚舎のレイアウトと同じにしておくことです。データを消したシートを印刷したものを持参して豚舎を回り、記入していきます。記入が終わったら、そのデータをパソコンでエクセルに入力していきます。図1が各豚舎の棚卸様式です。図2が集計シートです。週例別在庫表はエクセルのピボットテーブルで作成してあります。「エクセルは使ったことがあるけど、ピボットテーブルは使ったことが無い」という方も多いことでしょうから、今回はエクセルシートの作成方法から詳しく解説していきます。

図1

図2

 まずは図1を参考にして各豚舎の棚卸シートを作成します。図2の集計表シートは最初にB列からH列までを作成します。C5セルからD31セルは後でピボットテーブルを挿入しますので、空白のままで良いです。
次に集計表シートの右側半分を作成します。最初に離乳舎の豚房番号をセルJ5からJ12まで入力します。離乳舎シートの生年月日と頭数のセル(C5~D12)をコピーします。それを集計表シートのL5セルを右クリックして、出てきたサブメニューから「リンク張り付け」をクリックすます(図4参照)。
同じ要領で肥育豚舎の豚房番号を入力し、生年月日と頭数のセルをコピーして集計表シートのL列にリンク張り付けしていきます。K列の週令は図4の左下のように=IF(L5=0,"",ROUNDDOWN(($D$1-L5)/7,0))と入力します。そしてK5セルをクリックした後、K5セルのの右下端にマウスカーソルを合わせてカーソルが「+」に変わったところでマウスの左ボタンを押したまま下へドラッグして、データの最下端(例ではK75)までドラッグしたところでマウスボタンを離します。こうすることで関数がコピーされます。 

図3

 次にピボットテーブルを作成します。まず集計表シートのK3セルからM列の末尾データまで(例ではM75セルまで)を選択します。
次に「挿入」タブの「ピボットテーブル」をクリックします。(図5)。ピボットテーブル作成ウインドーが開くので、「既存のワークシート」をクリックして、集計表シートのC6セルをクリックし、OKをクリック。

図4

図5

 これでピボットテーブルができますが、見やすくするためにC6セルを「週令」に、D6セルを「在庫頭数」に書き換えます。また、罫線を引いたり、セルの幅を調整します。次にB列の日齢に関数を入れていきます。
図7のようにB7セルには=C7*7+B$4と入れ、B7セルのの右下端にマウスカーソルを合わせてカーソルが「+」に変わったところでマウスの左ボタンを押したまま下へドラッグして、B30までドラッグしたところでマウスボタンを離します。
同様にF7セルには=VLOOKUP(C7,K$5:L$75,2,)と入れ、F30まで関数をコピー。H7セルには=D7*G7と入力してH30まで関数をコピーします。これで週例別在庫頭数が簡単に算出されます。G列には自社農場の週例別体重を入力してください。
H31セルには、在庫総体重を算出するために=SUM(H7:H30)と入力します。

図6

図7

 このシートを翌月も使うには、まず「ファイル」タブの「名前を付けて保存」をクリックして新しい名前で保存します。次に各豚舎の棚卸データを入力します。
最後に「集計表」シートを表示して、C6セルをクリックします。次に「ピボットテーブル分析」タブにある「更新」をクリックします。これで集計表が更新されます。
もし自分でエクセルファイルを作るのが苦手だという方は、筆者のホームページの問い合わせフォームからファイルをご請求ください。無料でExcelファイルをお送りします。 

図8