豚舎・設備のお悩み解決154「浄化槽トラブル対策ほか」

今回は読者の方からの質問3つにお答えして、お役に立ちそうな情報をお伝えしたいと思います。

次の3題です。

  • 浄化槽の異常を知らせるセンサーで良いものはないか(浄化槽のブロワーが故障で止まってしまったことに気づかなくてあわや大惨事)
  • 肥育舎に餌箱を増設したいときにおすすめの方法(出荷頭数が増えてきて飼料槽が足りないと感じたときにどうすればよいか)
  • 豚にストレスをかけずに設備面積当たり出荷頭数をあげる方法

まず1題目浄化槽の異常を知らせるセンサーですが、ブロワーの停止のほかに原水槽や曝気槽のオーバーフローも大問題になります。

システムとしては、センサーで異常を検出して警報転送装置を使って知らせることです。

警報転送装置につきましては、本誌6月号で紹介していますので、そちらを参照してください。

まず、ブロワーのON-OFFがマグネットスイッチで行われているところでは、サーマルリレーのa接点(端子番号97と98)を警報装置の入力端子に繋げばOKです(図1)。

図1

​​​​ブロワーのON-OFFがブレーカーのみで行われている場合は図2のようにミニリレーを1個ブレーカーの負荷(ブロワー)側に繋いで、そのa接点(端子番号1と9)を警報装置の入力端子に繋げばOKです。

いずれの場合もブロワーが過負荷でサーマルリレーが動作した時やブレーカーが落ちた時に警報装置が動作します。

図2

原水槽や曝気槽のオーバーフローに対応したい場合は、当該水槽にフロートスイッチを取付け、その電線を警報装置の入力端子に繋げばOKです(図3)。

図3

浄化槽制御盤がある場合は大抵、異常ランプが付いているはずですから、異常を知らせる外部出力端子を警報装置の入力端子に繋げばOKです。

浄化槽は農場事務所から離れた場所にあることが多いので、警報転送装置は携帯電話回線利用タイプ(WhiteLock21MM)をお勧めします。

次に2番目の「肥育舎に餌箱を増設したいときにおすすめの方法」と3番目の「豚にストレスをかけずに設備面積当たり出荷頭数をあげる方法」は同じ方法で解決できると思います。

1豚房当たり20~30頭構成の肥育豚舎であれば、大群飼育に変更し、さらに給餌器と給水器を増設することです。

図4と図5は、柵を開閉扉式に改造した例です。

図4

図5

この例の利点は、出荷が始まって在庫頭数が減ったら柵扉を閉めて飼育スペースを縮小し、空いた豚房の洗浄を始められることです。

出荷残豚の寄せ集め作業が無いので、残った豚もストレスなく最後まで出荷できます。

弱い豚も逃げ場所が広いからいじめられることが少なくなります。

また、給餌器が1台トラブったとしても、ほかの餌箱が正常に餌が出ていれば、豚房全体の豚が空腹でダメージを受けることが無くなります。

離乳舎ならば、写真のように柵を全部取り払って大群飼育にすると収容頭数が1~2割アップします。

写真の豚舎の改造前が図6です。

写真

図6